慎重にニュートンに慣れていく
走り始めた日は雲一つ無い快晴。
マラソンシーズンの幕開けを祝ってくれているようだ。
結局、レースまでのおよそ4ヶ月、雨にたたられて屋内練習に切り替えたのは、わずか1日。
関東の冬から春は、とことん晴れまくるのである。
ニュートンで下り坂を走ると、これでもかというほどスピードが出る。
平地でも、スピードが乗った局面では、めっぽう速く感じる。
一方、上りはさほど変わらない。上りの走り方によっては、もっと速くなるのではと思い、いろいろな足運びを試してみたが、さほど変わらなかった。
ニュートンを履いただけでは全然速くならない。 走り初めてからしばらく、足のあちこちにこれまでにない感覚の痛みが出た。
平地と下りにおいて、フラット走法でラグ(アウトソール・フォアフットにある突起)に体重を乗せて初めて、真価を発揮するということがわかる。
そこで、ニュートンの説明書どおり、始めの3週間まではラグを踏み込む力をセーブ。距離も10kmを上限とした。
4週めからは高低差走、ウィンドスプリントをメニューに加える。
去年は11週から始めたオフィスの階段上りも、ここから始める。去年は13,000段だったが、今年は通算20,000段を上った。
8週めまでは、去年とほぼ同じメニュー。
後で振り返ると、この時期があまりにのんびりムードに過ぎて、スピードへの意識が足りなかった。ニュートンを試していることで何が起こるかわからない。予期せぬ故障が怖い。自然と慎重になったのである。
足の親指・小指と膝小僧の三角形
その真ん中を膝が通っていく。
宇佐美彰朗さんの指導を実地で体に覚え込ませる。
5つあるラグにまっすぐ乗る感じ。これでちょうど言われた通りになる。
後にわかることだが、ここに一つ ニュートン固有の問題があった。
練習の傍ら、マラソン書籍の研究にも余念がない。
今回のシーズン中も、およそ100冊を読んだ。
5週めの頃、常歩についての本を数冊読んだところ、これが思いの外いい。
足を真下にふみつける
最高点を通過した(蹴った)足は急激に下方向へ移動
足首角度はほとんど変えない
力感を求めない
そして、膝の力を抜くと速く足が回転する。
こうして走ると、楽にムダなく前へ進む感じがするのだ。
これを「常歩走法」と名付け、取り組むことにした。
6週めにはニュートンのフラット走法に完全に慣れて、特異な靴を履いているという感覚は持たなくなった。
6週め終わり、今年初めての120分LSD。
走ることが好きではないから、2時間走り続けるのは苦行でしかない。
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