元春30周年ファイナル 「見る元春」 「聴く元春」
14:05
元春HP(ホームパーティ)の仲間と前オフ。
いつもの友だちも、初めてのやつも。
そして、久しぶりに会う人も。
19年もの間、こうして1つのコミュニティがカタチを変えずにいると、もうそこにいるメンバーは家族のようだ。
有志一同で出している花のお代を「店長」に渡す。3月からずっと、お年玉ぽち袋に入れて、チケットと一緒にしまっておいた。
15:30
開場から既に30分。
たくさんの人が、元春の写真にケータイカメラを向けている。
僕ら元春HPが出した花が、右奥の角に見える。
場内のグッズ売り場は長蛇の列。
「ただいまよりお並びいただいても、開演に間に合わない可能性があります」
係員がメガホンでがなっている。
15:35
座席は1階10列 右端
今回ファンクラブのチケットは両端に偏っている。
目の前がスピーカー。
タテに積まずに、ヨコに並べられている。これだけ近いと、いったいどんな音になるのか・・
16:00
開演定刻
でも、まだ始まらない。
グッズ売り場に並んでいた人たちが、場内に入り終えるのを待っているのだろうか。
16:10
開演
皆、一斉に立ち上がる。
東京国際フォーラムは10列めくらいまで、ほぼフラット。
10列あたりでは、前に背が高い人が立つと元春が見えなくなる。
これならば、傾きがついている20列あたりの方が見やすいだろう。
ただし、今度は地面にも傾斜があるため、腰痛もちは辛いらしい。
目の前のスピーカーから、容赦のない低音が鳴り響く。
このままでは体がもたないと、身の危険すら感じたが、3曲で慣れた。
今日は元春が「次の曲は座って聴いてください」と言ってくれない。
アルバム「月と専制君主」のコーナーでは、失礼して座って休む。
目の前に元春がいるのに見なければもったいない!
以前ならばそう思っていたが、今は違う。
コンサートの中には「観る時間」と「聴く時間」があってもいい。
眼を閉じて、元春の声と演奏に聴き入る。それは自宅で聴くレコードとはちがっていることに気づく。その場に臨んでいる者どうしに伝わる、音楽の力だ。
「音楽には力があるよ」
そう教えてくれたのは、元春ではなく、古い友だちだった。とても苦境に陥った時、音楽を聴くといいよ。不思議なもので力が出るよと教えてくれた。今も一人で部屋にいて、なんか変だなと思った時は、音楽が止まっている時。すぐにデジタルフォトフレーム、ウォークマン、PCいずれかの再生装置に手を伸ばす。
音楽は磁気媒体に記録された電気信号。それに力があるなんて迷信じみている。でも音楽によって苦境を乗り越えた経験により、それは迷信じゃないと確信が持てる。
そして、今眼を閉じて聞こえてくるこの音楽。磁気で記録されたものではない。スピーカー経由で伝わる音とは別に、楽器から直接、あるいは元春の喉から空気の波動にのってくる。こんな時代だからこそ、元春のユーモアが、かっこよさが、人の良さが、直に伝わってくるライブが貴重だ。
椅子からも伝わってくる重低音が心地よい。まるでマッサージチェア。
誰が落としたのか、床に10円玉が転がっている。
→つづき
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