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2011年6月20日 (月)

あの日から時を更新していない元春G-SHOCK

Beat goes on !

 

その日、その場所は、その時計が日本で一番”時計密度”が高い場所になっていた。

 

Motog 右下のインジケーターが空白になっている

 

佐野元春 VISITORS20周年記念 G-SHOCK
GW-300BTMO-1JR

 

佐野元春が監修したビジターズ発売20周年記念G-SHOCK。
2004年2月に350本が限定販売され、裏蓋には通し番号が刻印されている。
番号は1から350までというわけではなく、手元の時計には400番台の番号が刻印されている。

 

左側の写真は部品をつけかえたオリジナルのフロッグマン。
時報に合わせてある。
元春G-SHOCKが2分近く進んでいるのは、東日本大震災以降、電波を受信していないためだ。

 

G-SHOCKは進む仕様で作られている。
電波時計は定期的に時間を修正するが、そうでない時計はすぐに1分以上進む。
遅れることはない。
「誤差0は難しい。それならば、遅れるほうがいいか、進んだ方がいいか」
カシオ社内で議論の末、こうなったのだと推察している。

 

日本には2つの電波送信施設がある。
一つは福岡県のはがね山標準電波送信所。
もう一つは福島県、おおたかどや山標準電波送信所。
東日本大震災の影響で停波。
4月21日に再開したが、4月26日に 落雷により停波した。
その後、5月中旬に復旧している。

 

他の電波時計は5月半ばから正確な時を刻むようになったのだが、元春Gだけはまだあの日のまま。
恐らく、どこかのボタンを押さなければならないのだろうが、説明書がどこかにいってしまってわからない。
この日、この場所に来れば、この時計をはめた人々が大勢集まっている。
その中の誰かに聞けば「ここを押すんだよ」と教えてくれるはずだ。

 

 

 

 

 

2011年6月18日、19日
佐野元春30周年記念ツアー All flowers in time Part3のファイナルが東京国際フォーラムで行われた。

 

本来の予定は3月12日、13日だったのだが、3月11日に「東日本大震災」が起きた。
会場の「東京国際フォーラム」ホールAは機材が破損して使えなくなり、5月末までに予定されていたすべての公演が延期/中止されていた。

 

Tkf 2011年5月撮影

 

チケットは公演順どおりに振り替えられた。
3月12日(土)→6月18日(土)
3月13日(日)→6月19日(日)
若干のキャンセルがあったため、興行元のディスクガレージから追加販売が行われた。

 

会場前ではツアーと共に旅をしてきたアニバーサリーフラッグに、多くのファンが最後の一筆を書き加えていた。

 

 →佐野元春、その航海の帆を紡ぐ男

 

さて、元春G-SHOCKだが、出かけようとして手にした時、時計が進んでいないことに気づく。右下にある電波受信を示すインジケーターが灯っている。ずっと同じ場所に置いていたというのに・・

 

元春G-SHOCKは 3月11日以来、再び正確な時を刻み始めた。

つづく

ど素人!佐野元春講座

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