佐野元春 30周年ファイナル 元春ホームパーティの誇り
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Beat goes on!
元春がステージを下りる前、1通の手紙を読み上げた。
「これからもずっと僕の持てる音楽への情熱の限りを みなさんに捧げたいと思います」
僕ら「元春HP(ホームパーティ)」は、1992年に結成して、いつも「元春」というキーワードの下に親交を重ねてきた。
いつもは顔を合わせることもないのに、オフで別れる時には、また明日も会えるような気がした。
何年ぶりかに会ったとしても、つい昨日会ったばかりに思えた。
いつの頃からか、僕らは願うようになった。
50になっても、60になっても佐野さんが歌い続けてくれるならば、僕らはきっとずっと長い友だちでいられる。
そんな僕らに、この元春の言葉は嬉しかった。
「僕の音楽と共にいてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」
今から11年前、20周年記念の武道館ライブでは「これからも、よろしくねっ」と照れ隠しに茶目っ気を添えて、彼は言った。
その時は、佐野さんの口から出た初めての「よろしく」に、ちょっと戸惑った。
その言葉を受けて、どう僕らは動くのかを考えてきた10年。
そして、佐野さんが再び言ったのは「よろしくお願いします」
知らない人が聞けば誤差の範囲内のような、ちょっとした言葉の違い。
そこには真摯さ、暖かさ、決意と達観があった。10年の時を経て、よろしくという言葉を素直に言えるようになった元春はスゴイ!
さて、記念ライブは終わり元春は舞台を下りたが、その空前のプロジェクト。まだフィナーレを迎えていない。
とりを務めるのが「佐野元春スペシャルBOX」
本来はその名前で、2011年3月に発売される予定だったが "全集として更に充実した内容にするため"という制作者の意志で発売が延期されている。
2011年7月
佐野元春スペシャルBOXが「佐野元春全集」として発売されて、長かったドラマの幕が下りる。
「お金を出せば花は買えるさ」と思うかも知れないが、ファンのみんながおこづかいを持ち寄って1つの花を出すということが、どれだけ大変で、どれほど大きな力の結晶であるか。
数々のミュージシャンや企業・団体の花の中に、僕ら「元春ホームパーティ」ファン有志の花があったことが誇らしい。
僕らは、会場スタッフの方にシャッターを押してもらい、その花の前で記念写真を撮った。
親切にも3度シャッターを押してくれたが、どの写真も、皆笑っていた。
*おわり*
佐野元春 若き血潮の30周年 もくじ
→ど素人!佐野元春講座
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