盛り上がる加賀のランニング文化
加賀スポーツセンターの広い体育館いっぱいに、1部「フル男子18才以上」から28部「ハーフ車いす男子50歳以上」まで受付が並ぶ。
とてつもない規模だ。加賀のランニンブ文化の盛り上がりが窺える。
マラソンは400人弱の参加者。列に並ぶこともなく、ビニルパックされた資料一式とナンバーカードを受け取り、昨日下見しておいた更衣室へ。
資料には手を着けず、レース後にゆっくり見ることにして、そのまましまい込む。
レース後に見ると、袋には記念品のバスタオル、要項の冊子、お楽しみ抽選券、日本海なべ引換券、おにぎり引換券 が入っていた。
帰りの飛行機の時間もあるし、抽選会どころではないだろうと思っていたが、それは予想とは違っていた。
手渡されたナンバーカードには、あらかじめトルソータグが貼り付けられている。
torso tag は、マラソンのレースで、タイム計測に使う四角形の器具。ナンバーカードに装着する。
重さ:8g 充電池を内蔵している。
torso は胴体という意味。
胴体とは、頭、首、腕、. 脚、手、足を除く体幹部分。
陸上競技では、トルソーがフィニッシュラインを越えた時点がゴール。トラック競技選手が胸を突き出すようにしてゴールするのは、トルソーの一部を少しでも速くゴールラインに届かせるためだ。
市民マラソンでは靴に装着するチャンピオンチップが主流。ただし、足はトルソーに含まれないため、厳密にいうと計測は正確ではない。
トルソータグにも難点はある。
チャンピオンチップ は靴紐に通すか、結束タグで結わえるのでまず落下しないが、トルソータグは落ちやすい。
把握している大会では、とくしまマラソン、NAHAマラソンが使用していた。今後は増えていくだろう。
靴につけるチャンピオンチップの場合、靴紐を解かなければならない。
その点、トルソータグは装着も脱着も簡単。ほとんどの大会では着脱は係員が行う。
ストレスが1つ減って、ランナーはとても助かる。
ナンバーカードは張り詰めて留めると、衣服が突っ張って走りづらい。
程よく撓(たわ)ませなければならない。
昨日のうちにダミーナンバーカードで位置決めしておいた安全ピン。
これは大正解。
簡単にナンバーカードを定位置につけることができた。
8:05
スタートまで1時間を切ったので、ベスパプロを飲む。
手袋、トイレに紙がない場合のポケットティッシュ、15分前に摂るジェル2つ、グリップ給水ボトル。
これらの手回り品は「スタート袋」とマジックで書いてきたコンビニ袋にまとめて、手に持つ。
去年の大会で、これらを持ってトイレに入るのが大変だったので、考案した。
荷物を10円のコインロッカーに押し込む。
多くのランナーが、応援者と同行して来るのだろう。
コインロッカーは半分も埋まっていない。
8:15
更衣室のとなりにあった体育館のトイレに並ぶ。
列はわずかに1人待ち。こんなに短い列はマラソン経験初。
それでも用を足し終えた後には、10人ほどの列になっていた。
まだ時間があるので、体育館内のトレーニングルームに入って暖を採る。
ここでは、多くの人がくつろいでいる。
ランナーよりも、応援に来た家族の方が多い。
ここでは派手なデコユニは場違いで、さっきから子どもがじーっとこちらを見ている。
少し恥ずかしい。
8:35
スタート25分前。
レジ袋に入れて持ち歩いていた靴を履いて外に出る。
ほとんどの人が玄関にレース用の靴を脱いでいるが、恐ろしくてとても真似ができない。
万が一、紛失したら走れなくなる。盗られることはないにしても、かかとを踏まれたら靴が台無しになる。
スタート会場の陸上競技場へ。
既に大勢の人が選手控え室で待機している。ここにもロッカー、トイレがある。
マラソンが今より5倍の 2,000人規模になっても、充分に耐えうる設備だ。
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