手に入れた常歩走法
3月19日
長野マラソンが開催の可否を検討していると、讀賣新聞がスポーツ面で報じた。
全国紙が書いたという時点で、事態はそこへ向かっていると言える。
長野マラソンは日本陸連主催大会である。
アスリートの大会も兼ねている長野マラソンは、市民マラソンとしては珍しい日本陸連"直営"マラソン。
日本陸連の決定が、各都道府県陸連に与える影響は大きい。
長野が中止になった時、その雪崩現象が心配だ。
「かすみがうら」は、開催の意向を固めつつあるという情報が地元筋から寄せられた。
一部、道路に損傷カ所があるらしいが、その志が嬉しい。
「掛川」は公式ホームページが唯一の情報源。中止云々という記述は一切ない。
お上の言葉で言えば「粛々と進めている」という印象だ。
イベントを開催すれば、人が動きお金が回る。
それによって、被災地にもお金が回る。
一ヶ月後には、誰もが口にするようになったこの論法も、震災後1週間のこの時は、誰も口にできなかった。
3月22日
案の定、長野マラソン主催者がホームページで中止を発表。
同時に、集めた参加費全額を義援金とすることを発表した。
参加者に事前の相談もない、無断転用である。
この発表後、参加費の扱いを"検討中"としていた「中止大会」がこぞって、義援金への無断転用を決めていく。
そしてその数時間後「かすみがうら」のホームページで中止が発表された。
中止の流れが止まらない。
予断を許さない状況になった。
マラソン・シーズン終盤の練習。
ここに来て手に入れた新走法。
名付けて「常歩(なみあし)走法」は、走りを快適にさせていた。
常歩(なみあし)はしらべるの定義では「腰と膝を緩める楽な走り方」
複数の文献を読んでは、自分で走って試す。歩いて試す。
そして、また読み返す。文章にまとめる。
そうして、この定義にたどり着いた。
ここまで来るのにずいぶん時間がかかった。
今シーズンに読んだ100冊ほどのランニング・スポーツ文献から得た知識が下敷きになり、つかみどころのない常歩という概念を、体に受け入れられた。
3月27日
本来ならば、佐倉朝日健康マラソンを走るはずだった日。
レース3週前におこなう20km走(その2)
場所は駒沢オリンピック公園。
入りの3kmをゆっくり入り、5kmごとにペースを上げていくビルドアップ走。
3週前におこなった時よりも、38秒速い10kmの今期ベストタイムが出た。
長野マラソンに向けて走っていた去年同日の20kmタイムと比べて、20kmのタイムは6分38秒速い。
調整はここまで順調に来ている。
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