初体験 トラックからのスタート
20分前
音楽をonにしてウォークマンをHOLD。
「ララルララルララ」羊毛とおはなが流れ始める。
いつもは床についてから聴く曲。
スタートまでの20分は心を静める選曲としている。
15分前
競技場からスタートするマラソンは初体験。
それはエリートランナーの特権。
市民マラソンで競技場のトラックからスタートできる大会を、他に知らない。
ゴミ箱がある場所で、直前ジェルを摂っておくことにする。
2つのうち1つはパワーバートロピカル味。1つはショッツのカフェイン入り。
カフェインはレースが始まってからと決めていたが、実験的にレース前に1つ摂ってみた。
Caravan&Curly Giraffeの「Find it into music」が鳴っている。
そのレースで初めてセットリストに入れた曲は新鮮で、思考がふと鮮明になる効果がある。
だから、できるだけ新曲を入れてくる。
ここまで来ると、すばらしいレースにしたいといった欲は消えている。
およそ半年の準備をしてきた佐倉が中止になり、一度はかすんだスタートラインに今、つくことができる。
そのことに心から感謝して、幸せを感じていた。
「全国健勝マラソン日本海大会」は、競技ごとにスタート時間が違うので、走りやすい。
マラソンはトップを切って9時スタート。
トラックの内側にはいり、スタート位置付近の「フルマラソン」のプラカードに近寄る。
前回出場が398人。恐らく今回も400人前後だろう。
最後尾にいてもロスタイムは知れている。
集団のちょうど真ん中あたりに並ぶ。
他の大会ではお馴染みの「割り込み」はここにはない。誰も"がつがつ"していないレースは初めて見た。
制限時間は5時間。
条件は去年走った長野マラソンと同じなのだが、アスリート然としたランナーが多い。
絵に描いたような「初マラソンの素人です」というランナーは見渡す限りいない。
空は快晴
競技場の茶色いトラック
薄い緑の芝
ランナーのあでやかなユニフォームに空の青が映えている。
「君が代」が流れてきた。
おぉ粋な演出だなと思ったら、自分のウォークマンからだった。
つづいて「ポルトガル国歌」
デコが所属した代表国の歌。2度めのマラソン「湘南国際」以来、毎回スタート前に入れている。
3分前!の号令がひびく。
ランナーがスタートラインに向かって前進。
9:00 号砲
今回はスタートライン上でフォアアスリート(GPS)の[start]を押そうと思っていたが、スタートラインは目の前。ロスタイムは少なそうなので、号砲と同時に[start]を押下した。
たいていの大会では、4時間を超えるランナーにとってスタートラインは遙か彼方。
号砲は聞こえないので、スタート時間を時計で確認して[start]を押す。
号砲がこの耳で直接聞こえたのは初めてだ。
スタートライン上で確認したロスタイムは 9秒。
もちろんこれまでに出た6回のマラソンで最も短い。
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