わんぱく少年とハイタッチ!
10-11km
10km過ぎに第3給水所。
この大会は、給水所の正確な場所が距離表示で開示されていなかった。
それでも、給水所の数は十分に足りており不満はない。
11-12km
ウォークマンのコードが暴れて、我慢の限界にきた。
一度スピードを極端に落とし、ナンバーカードから先の暴れていたコードをポーチにねじこむ。
並走していた女性が何かあったのかと振り返ってこちらを見ている。
走っているランナーがあたりに誰も居ないので、気になったのだろう。
スピードを落とした分、このラップは30秒遅くなった。
12-13km
ここまでの体調はとてもよい。
去年は10kmを過ぎてから中間点あたりまで体が重い感じがあった。
後からレースを振り返ってみると、前半は重く感じるくらいに、直前のRUNを入れたほうがよいかも知れない。
次回の検討課題だ。
13-14km
沿道にはちらほらと地元の方がいて応援してくれる。
ここらで恒例のハイタッチを・・・
と思ったが、そういうノリの人が見つからない。
14-15km
音が小さいな・・
ヘッドホンのボリュームを少し上げる。
マラソンで使うヘッドホンには、手元で音量が変えられるスライド式コントローラーが必須。
レース中は機械本体を操作する余裕はない。
曲によって音量を上げ下げすることはないが、レースによっては周囲の騒音が違うし、体調によっても音の聞こえ方が変わる。
応援の声をより聞きたい時は小さく、意識が遠のいてきた時は大きくする。
高低差表には表れていなかった小刻みなアップダウンが、体にダメージを刻み始めている。
今日は応援もまばら。音は大きめがいい。
15-16km
気がつくと左手に貼っておいた高低差表がなくなっていた。
ちょうどいい。
目の前のコースに集中しようと考えていたところだ。
30分に1回、三度めのショッツを摂る。
これで1つめのボトルが終了。
ボトルの底に液体が残ってしまうことが、予行演習のハーフマラソンでわかっていた。
そこで3度めを摂る前、しばらくボトルを逆さに持って走り、よく振っておいた。
16-17km
ここで 1kmラップを確認したのを最後に、ゴールまではラップを確認しなかった。
時計を見て数字が悪いと、がっかりして足が止まる。
それが恐い。
時計を見たからといって速くなるものじゃない。
今できるベストの走りをするしかないんだ。そう気持ちを切り替えた。
17-18km
がんばれ~
わんぱくちびっこ2人組の声だ。
人影もまばらな沿道から、大きな声で応援してくれる。
よし、ハイタッチだ!
こちらから右手を出してハイタッチを求める。
とっさに反応した少年、すかさず右手をぱちんと合わせる。
通り過ぎた僕の後ろから、ひときわ大きい声で「がんばれ~」ともう一度声がかかる。
振り返らず、サムアップして応えた。
結局、これが今日唯一のハイタッチとなった。
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