ニフティと共に歩んだ20年
1999年3月、ニフティサーブから日商岩井が撤退。富士通1社での経営となった。
それ以来回線メンテナンスの品質が落ち、つながりにくくなったという意見が多く聞かれるようになった。
11月、同じ富士通のプロバイダーサービスInfowebと統合、サービス名が@niftyとなった。
パソコン通信の時代には、フォーラムと呼ばれるテーマ別のコミュニティが充実していた。
そこには、積極的に質問に答えてくれる会員が多数いた。
そういったネットの先輩は、ネットのエチケットについてたくさん小言を言ったが、その分しっかりと質問に対しては面倒をみてくれたものだ。
だが、そうしたネットの開拓者達は1995年に普及し始めたインターネットに移行していく。
1999年時点でフォーラムの利用者は、ニフティ全会員の1割程度まで落ち込んだ。
2000年
7月~ ADSLでの高速接続サービスを東京都などで実験開始
(常時接続・通信費込みで7,000円)
9月1日より、会費が時間無制限 2,000円となる。これは2011年現在も変わっていない。
当時このプランには、ホームページ容量10MBがついていた。
2001年
1990年代前半に比べると、2000年以降は混雑がひどくなり、2001年に入り状況はさらに悪くなった。
2002年
「ニフティとソニーが買収交渉中」と報道されたが、結局実現しなかった。
2004年
1月、ホームページの容量が15MBに増えた。
2月、全国203か所のアクセスポイント廃止が始まる。
3月、多数のフォーラムを閉鎖またはwebフォーラムに移行させた。
いよいよ「パソコン通信」ユーザーの締め出しが佳境に入った。
2005年
2月、ワープロ・パソコン通信サービス終了を会員に告知
3月31日、ワープロ・パソコン通信による掲示板サービスを終了
5月31日、パティオサービスを終了
8月8日、@nifty(旧NIFTY SERVE)→ @nifty会員へ自動移行
(移行を希望しない会員は2006年3月末まで「移行しない」という選択ができた)
2006年
3月31日、パソコン通信サービス終了
4月1日、パソコン通信が終わった翌日、メールサーバーからメールが消える現象が起きた。
メールサーバーを管理する会社が、メールを消してしまうのはとても珍しい。
この会社のシステム部門は、十分な事前テストを行わないのだろうと推測された。
@nifty(旧NIFTY SERVE)会員は、会員種別が「@nifty会員」に強制変更された。
それまで無料で使えていた「期日指定メールサービス」が使えなくなった。
後にこのサービスは、ニフティWebメールでは有料となった。
*2011年現在月額100円
2007年11月
通常のメールを迷惑メールと認識して、削除フォルダーに移動させる事故が起きた。
パソコンのメーラー(Outlook Expressなど)でメール受信している人は、消えたことにも気づかない。
異変に気づいたとすれば、ブラウザーでメールを読む「Webメール」の利用者のみ。
Webメールで見ている人も、迷惑メールフォルダーの中身を確認せずに削除した時点でアウトだった。
2008年3月3日
かんたんページ作成ツール「サクサク作成君」チャットツール「ChatChat」サイト内検索ツール「サイト内検索」ホームページ検索サービス 「ユーザーWeb検索」終了
2010年1月31日
接続会員向けホームページサービス @homepageの新規受付を終了
ニフティサーブから始まって、およそ20年 毎月ニフティに"会費"を納めている。
一度も延滞することなく、きちんと支払っているが、これまでにボールペンの1本すらもらったことがない。
ホームページのディスクを有料で増量しているが「古いユーザー」に対して恩典は与えられていない。
ボールペンも値引きも要らないが、ホームページとブログを置いているユーザーとして、いずれ実現して欲しいサービスがある。
それについては、いつか提案書をまとめてニフティにお願いしたい。
| 固定リンク | 1
「インターネット」カテゴリの記事
- 1行書いたら、その数倍改行を入れる「改行女」(2023.02.24)
- 顔文字を使うと年寄りがばれるらしい(2021.07.22)
- このメッセージは"重要度 - 高"で送信されました。というメールを送る「純粋」な人たち(2020.09.16)
- セールスのメールを送るならば、本物であるという証明が必要だ(2020.06.08)
- 「業者のメールでも、もらった人は嬉しいものですよ」(2020.06.07)
コメント
全く、同感です。
私は30年近くニフティの会員ですが何の恩典もありません。いつも疑問でした。
投稿: 穴山 | 2023年10月23日 (月) 03時39分