後ろから数えて6番め
1-2km
後方からスタートしたうえに、たくさんのランナーが追い抜いていき、前方の視界はすっかり閑散としてしまった。
片側1車線の双方向、つまり2車線の道路に見えているランナーは50人ほどか。
1km地点といえばいつものレースならば、たくさんのランナーでごった返し、地面のアスファルトが見えないところだ。
今日は、遙か彼方まで道路が見渡せている。
こうなると、後ろを振り返ってみたくなる。
これまで、マラソンのレース中に後ろを振り返ったことは一度もない。
そういう余裕がないということもあるが、マラソンは誰かと競争するわけではないので、後ろを振り返る必要がないのだ。
もしかして、最下位なのか?
それはそれで、話のネタになるな。
そう思うと、振り返りたい欲求はもう止められない。
僕の後ろには8人ほどしかいなかった。
後続の皆さんは、道路はがら空きだと言うのに、一つのかたまりになって走っている。
ランニングクラブの仲間なのだろうか。
さて、6日前からとりくんできた「禁カフェイン」だが、その成果はさほどでもない。
心なしか、すっきり爽快感があるが、気のせいかも知れない。
コーヒーのない1週間はけだるいし、つまらなかった。
それでいて、成果はこの程度。
来年はやめておこう。
2-3km
主催者が公開している高低差表では、スタートから3kmまではなだらかに下っていた。
これが頭にあったことが、レース後半に自分を大いに苦しめることになった。
公式サイトに出ていたコース図と高低差のグラフをプリントしてきて、ZAMSTの上から貼っている。
レース後にGPSのデータを確認すると、一律に下るのではなく小刻みな下り→上り→下りの繰り返し。
グラフと目の前の道の違いに、少しずつ頭が混乱し始めている。
両腕には今年初めて使うZAMSTアームスリーブ。
筋肉の揺れを抑えて疲労を軽減する、腕にはめるCW-Xのようなものだ。
去年まで使っていたアームウォーマーは、防寒対策にはなるものの、疲労を抑える機能はない。
ZAMSTアームスリーブは、CW-Xほどの締め付け感はないものの、ほどよい圧迫感で好感がもてた。防寒性能もそこそこにある。
両腕で2,415円という価格も手ごろでよい。
3-4km
後続のランナーだった3人ほどが抜いて行く。
この分で行くと、本当に最下位を走ることになりそうだ。
4時間台前半のペースで走る僕が最下位とは、なんとハイレベルなレースなのか。
実際に「なんてハイレベルなんだよ」と独り言で突っ込んで笑っていた。
マラソンを4時間台(4:00~4:59)で走る場合、前半に抜いて後半に抜かれるか、前半に抜かれて後半に抜くか、いずれかのパターンになる。
去年、後者を経験したので、どれだけ抜かれようが、最下位に沈もうが、心にゆとりがある。
この時はまだ笑っていられた。
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