結婚して「入籍しました」という人に「日本の情け」
友達がブログに書いている。
「披露宴は来月ですが、先に入籍は済ませました」
こういう場合「おめでとう」とコメントをつけるのが、友好的かつ一般的な態度である。
おめでとうを言うほど親しくないならば、イイネボタンを押すだけでもいい。
まちがっても、幸せムードに水を差すようなことを言ってはならない。
たとえば、次のように。
・・・
結婚おめでとう!
ところで、
一般的な初婚の場合、届け出は「婚姻届」であって「入籍届」じゃないよ。
「入籍」というのは、
1,出生
2,養子縁組
3,離婚などにより子供の戸籍を移す
4,戸籍筆頭者との結婚
などのこと。
4,の「戸籍筆頭者」というのは、
・結婚後に名乗る氏を持つ者
結婚してつくる新しい戸籍の氏を、元々名乗っていた人
・分籍した者
結婚以外の理由で、親の戸籍を外れて、新たな戸籍を持っていた人
だから、結婚した時に「入籍する」のは
・バツイチの人と結婚して、その姓を名乗る
・親元を離れて暮らしていたか、勘当されて1人の戸籍を持っていた人と結婚して、その籍に入る
といった場合だけです。
こどもは結婚すると、親の戸籍を除籍されて、新しい戸籍を作るのです。
新郎のイチロー君と新婦のはな子さんが、二人で新しい戸籍をつくる。
それを、戸籍を作るから「作籍」という言葉はないけれど、入籍とは言いません。
芸能人が「入籍しました」と言い、週刊誌もその通りに報道するから、誰も違和感を持っていないと思うけれど、大半の結婚において「入籍」はありません ・・・
「こういうことを教えてくれる人はなかなかいない。相手のためになるから、自分が悪者になってでも教えてあげるのだ」
と思っても、幸せムードに浸っている人で、その気持ちを斟酌して感謝してくれる人物はそういない。
世の中は、正しい知識で回っているわけではない。
漢字を読みまちがっても、言葉の用例が違っても、スルーしてあげるのが武士の情。
それが「日本の情け」なのである。
エライ人や高学歴の人が漢字を読みまちがうと、確かに可笑しい。
「意外と常識がないな」と思う。
しかし、いくら可笑しくても、笑うのは心の中にとどめ、顔は涼しくしていなければならない。
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