眼が真っ赤になった。でも僕は慌てない。
鏡を見ると眼が真っ赤になっていた。
充血ではない。
まさに血の海に染まるという表現にあたる。
見た目が醜い。
新人のマリちゃんも、同僚のスズキさんも、誰もが一瞬息をのみ、眼を背ける。
街で喧嘩してきたわけじゃないよ。
決して、ばっちぃものじゃないよ。
普通の人ならば、赤い眼に心がブルーに染まるだろう。
しかし、僕は慌てない。
なぜならば、これが2度目だからだ。
こんな時まず始めに過去の記録を紐解く。
それは、4年前のことだ。
>この症状は一度起こると、何度も繰り返すことがある。
4年前の僕はそう書いているが、4年ぶり2度め。
自分はそれに当てはまらなかったようだ。
「何度も繰り返す」と書いたのは、取引先のサトウさんがそう言ったからだ。
4年前、眼が真っ赤になった僕を見るや、
「ちょっと、待ってて」
そう言い残した彼女は、給湯室へ向かった。
目が点になりながらしばらく待っていると、
あつっ
と言いながら、サトウさんが蒸しタオルを持って戻ってきた。
「これをしばらく眼に当てると直りますよ。熱いけど我慢してね」
できるかっ
と思ったが、せっかくのご厚意を無駄にできないので、しばらくタオルを眼に当てて話す。
彼女はわりと頻度高くこの症状が出るという。
営業職なので、人と会うときは速効で直さなければならない。
そこで編み出したのが "蒸しタオル療法"というわけだ。
ほんとに熱かったが、この方法は自分には向かないようだった。
4年前は、あまりのグロテスクさに恐れをなして都立病院に駆け込んだ。
眼科医の見立ては「異常ありません。1週間で治ります」
薬もなし。
結局、2週間で眼は元の白に戻った。
前回は朝起きると赤くなっていたが、今回は就寝直前。
どんな時に起こるかは一定していない。
出血女王?サトウさんくらい頻繁になると
「あっ、来そうだな」
というのがわかるそうだ。
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コメント
白目全部が真っ赤に?
テレビを見てるとたまに、白目の一部が血のようになってる人がいますよね。ほんとに出血みたいな…。
柔道とかボクサーとかがなってるイメージもある…。疲労でしょうか。
投稿: しろ | 2011年7月 6日 (水) 00時27分
白目のどちらか一方です。
偶発的で希なものなので、片目でしか起こらないようです。
今回は割と少なくて、3日ほどで気にならない程度になりました。
投稿: moto | 2011年7月 7日 (木) 00時10分