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2011年7月30日 (土)

いいタイムが出る!という視点で考察した、マラソン大会評価

ランナー高橋尚子は著書「メタボだってマラソン完走」で次のようなことを書いている。

「現役を引退した私には、生涯にわたって自分の記録を破るチャンスはない。記録という点において、私はマラソンの持つ一番の醍醐味を味わうことができない。
 でも、市民ランナーのみなさんには、これから次々に目標達成の瞬間が訪れます。これは本当にうらやましいことです」

五輪で金メダルという頂点に上り詰めたランナーゆえ、これから先のランナー人生のなかで、記録短縮という一番の楽しみを失った悲哀がある。
一方、我々、市民ランナーには記録更新の楽しみがある。



マラソン完走
歩かずに完走
5時間制限レースの完走
サブ4
サブ3・・・
その合間にある自己ベスト

いったい、いつまで"記録を目指すランナー"でいられるのか。
記録が頭打ちになる日が来たら、練習で目を三角にするのはやめて、観光がてらの旅ランナーになろうか。
それは、ずっと先の話であって欲しい。
5時間を切った後、このように考えるようになった。

6度めのマラソン「全国健勝マラソン日本海大会」では、いいタイムを出すには大会を選ばなければならないということに気づかされた。
コースの難易度によって、タイムは最大15分は上下するというのが、このコースを走った実感だ。

あるマラソン大会に初めて出場する場合、いくつかの選択ポイントがある。
「制限時間がゆったりしているから」
「景色がよさそうだから」
「まだ走ったことがない大会だから」
「人気の大会だから」
「走りやすいコースという評判だから」
「走れる大会が他にないから」
そうして走った大会が6つを数えた。

そこで、出場した大会について、独自につくった基準で相対評価をつけていくことにした。
当面は"記録を目指すランナー"なので「いいタイムを出す」ということに評点を絞った。

*数字が高いほど高い評価。
*出場6大会中の相対評価 どの項目も最大10、最小1をつけている。

  大会名 コースの混雑 アップダウン 交通規制
安心感
エイド
ランナー支援
・評点に表れないこと
・要注意事項
1 長野マラソン2010 7 9 8 10 10 スポーツ応援文化が成熟した大会。
2 湘南国際マラソン2007 4 8 10 8 6 日影が無く暑い。コースが単調。
3 かすみがうらマラソン2008 5 6 9 3 9 沿道で素朴な応援がつづく。
4 第36回全国健勝マラソン日本海大会2011 10 1 3 7 4 暖かい運営。のびのび走れる。復路が逆風。
5 東京マラソン2009 1 7 8 6 1 知人に注目される。
6 荒川市民マラソン2006 2 10 1 1 7 往路に渋滞で歩く場所あり。復路が強い逆風。

春にしか走らないので、すべては春の大会。
ここには「テレビ中継がある」とか「途切れない応援」「風光明媚な景色」といった観点はない。
そういう点で、最も記録が狙えるのは長野。
記録が頭打ちになった時は「長野マラソン」を、もう一度走りたい。

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