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2011年7月28日 (木)

河村たかしファン希望の一番星 則竹勅仁

2011年5月25日
大村秀章知事と河村たかし市長が、名古屋高速道路の利用料金を15%値下げする実験を、7月よりおこなうと発表した。
名古屋高速は1990年代後半から2005年の愛・地球博に間に合わせるため、急ピッチでつくられた道路。
その速さは驚異的だった。
開通当初の料金は一律600円(部分開通区間を除く)
空いていてとても便利なのだが、もったいなくてなかなか乗れなかった。
今回の割引幅はわずか 15%であり「安いから乗っていこう」とは思えない。

6月初旬
市議会議員 則竹勅仁が、受取拒否を宣言していた「費用弁償」を実際は受け取り、その一部を借金返済などに当てていたことが報道された。

費用弁償とは、市議会議員がまだ掛け持ちだった時代に、市議会にとられて本業に充てられなかった時間を"弁償"する意味で制度化されていたお金。
現在では実質、交通費の性格を持ったお金である。

河村たかしは国会議員当時から「費用弁償」を問題視しており、その秘書出身の則竹もそれに倣い、選挙公約として費用弁償の受取拒否を掲げてきた。
そして、河村たかし市長の下、名古屋市議会議員への「費用弁償」は2010年3月に廃止された。

かつて市議会議員駆け出しの頃の則竹は、費用弁償の受取を拒否したことで、"ええかっこをするな"とばかりに、全会一致で所属政党の会派から追い出された。
そこを、同党員・河村たかしの取りなしでなんとか党籍剥奪だけは逃れ、たった一人で「民主党クラブ」という会派をつくり、市議活動をしてきた。
そして7年後の2010年12月、自ら民主党の党籍を離れて、河村たかしが結成した「減税日本」に移籍してきたのである。

"則竹問題"発覚後の河村たかしのコメント「泣けてきた」と同様、河村たかしファンとして落胆した。
則竹は河村たかしファン、希望の一番星だったのだ。

貧すれば鈍する。
政治家は金に困るような人がやるものではないということを証明してしまった。

河村たかしの持論として、政治家論は2つある。
1,政治家は職業化してはいけない。
2,政治家は公僕。ボランティアのような立場が望ましい。

安定した収入源(職業)がなく、自らの生計を立てられない人がボランティアはできない。
政治を職業として食おうとするから、しがらみが生まれ、金に鈍することがある。

政治家として河村持論を遂行するには、金に困らない境遇ありきなのである。

則武は6月6日、市議会議員を辞職した。

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