「仮面ライダー旧1号」コレクターの原風景
今年は京本コレクション発売20周年である。
かといってバンダイは「京本コレクション発売20周年記念行事」を行っていない。
淡泊な会社だ。
京本コレクションの第1弾として発売されたのは「仮面ライダー」
我らが仮面ライダー旧1号である。
これは、仮面ライダー旧1号フィギュアとしては、初めてのコレクターアイテム。
今でこそ、コレクター市場には多数の"旧1号"商品が流通しているが、そのはしりがこの品である。
1997年、京本コレクション「仮面ライダー1号」が名古屋市藤が丘にあった玩具店「バンビ」の店頭に飾られていた。
*バンビは2005年に訪れた時には店がなくなっていた。跡地ビルに入っている学習塾で、バンビを知りませんか?と尋ねたが「知りません」と言われた。
仮面ライダーのとなりにはウルトラマン
この2ショットが"旧1号コレクター"の原風景。
もしもこの光景を目にしていなかったら、今頃ドラえもんコレクターをやっていたかも知れない。
ここから、旧1号に限定した仮面ライダー集めが始まる。
お店の奥さんに、店頭に置いてあるやつ売ってくださいと頼んだが
「これ、よく転ぶんですよ~もうボロボロ」
とやんわり、いなされた。
触覚はなくなり、補修でガムテープがぐるぐる巻きになっていたライダー。
それでも1万円の価値はあると思っていた。
それ以来、玩具屋を見つければ漏れなく入り、その姿を探す。
しかし時すでに遅く、京本はどこにもない。
ヤフオクが始まるのは、2年後の1999年。
1997年といえば、日本でインターネットが普及し始めた年。
ネット上のコレクターショップも限られるほどしか開店していない。
もちろん、ネット上の流通在庫はない。
そこで、パソコン通信Nifty-Serveのコレクターフォーラムで"交換"を訴える作戦を考えた。
コレクターフォーラムは、ヤフオクがなかった当時、ガシャポンのダブりを相互に交換できることで人気があった。
コレクターフォーラムのルール
・現金のやりとりはできない
・自分の所蔵品と欲しい品にそれぞれポイントをつける
・取引の申込みは ニフティIDへの直メール 先着順
京本コレクション「仮面ライダー」の価格は7,800円。
だが、この値段で手に入るわけがない。
そこでまず、当時販売されていた原作版旧1号の立像を購入(購入価格20,000円)
そして次のように書き込む。
当方提供
原作版旧1号の立像 20,000ポイント
当方希望
京本コレクション「仮面ライダー」20,000ポイント
これで希望者からメールが来れば取引成立となるのだが、申し出は一つもなかった。
そうして、探し始めて1年が過ぎた時、佐世保で信じられない光景を目にするのである。
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コメント
気になる・・・!
投稿: しろ | 2011年8月 4日 (木) 15時44分
明日のつづきを震えて待てっ!
ってあと3時間ですが ^^;)
投稿: moto | 2011年8月 4日 (木) 21時16分