うそ発見器と線量計 線量計の選び方
怪しい機械が好きだ。
怪しいと言っても、仕様には根拠があり、でたらめではない。
べらぼうに高価ではないが、気軽に買える値段でもない。
その昔、うそ発見器を買った。
出張で来た渋谷の東急ハンズで。
9,800円だった。
被験者の指にセンサーをはめて、質問する。
「こないだ一緒に歩いていた女は誰だ?」
ぴぴぴぴぴ・・
発汗量の増加を感知して、心にやましいことがあると警報音が鳴る。
仲間と呑みに行った席は、この1台で大いに盛り上がった。
事実のようでもあるが、あくまで目安である。
洒落で流せる曖昧さがあるから、皆が楽しくなることができた。
2011年夏、線量計(Geiger counter)を研究していて、数十年前のうそ発見器を思い出した。
放射線量の大小は、その土地に生活する者にとって洒落にはならない数値だ。
だが、線量計の数値はかなり曖昧である。
測定する機器をビニルやアルミ箔にくるむと、数値がより正確になる。
同じ場所でも高さによって大きく数値が違う。
機械の精度は個体差がある。
こうなると、国やメディアが使っている数値との相対評価はできない。
線量計の数値とのつきあい方は、毎日入浴前に測ると正確(TANITA談)な体組成計と同じだ。
あちらこちらといろいろな場所を測ることに、あまり意味がない。
数値の高さ低さに一喜一憂することはない。
毎日、おなじ時間、おなじ場所で測り続ける。
その推移、プラスマイナスのみが、参考となる情報と言える。
そういう視点に立てば、線量計は高額で高性能なことよりも、ほどほどな価格で使い勝手の良さがポイントとなる。
2011年8月末現在、研究の末、買うとしたら次の製品となった。
ロシア製 SOEKS 放射線測定器 食品測定機能付(硝酸塩)
2011年6月発売
33,700円
→Amazon 販売ページ
・人気がある製品SOEKS-01Mに食品測定機能が追加されている。
・最低0.03μSv/hから最大1mSV(1000μSV)まで計測。
・計測時間は20秒以内。
・ディスプレイは英語、ロシア語の2言語。
・テスターを野菜、フルーツなどの食品に挿すと、硝酸塩を計測できる。
・寸法 14.4 x 1.7 x 4.7 cm
線量計を買う時のチェックポイント
1,充電式電池が使える
2,乾電池が使える
3,計測時間が速い(30秒以内がよい)
4,日本製であり、日本語表示である(ロシア製が多い)
5,ネタになる数値を測ることもできる
上記の製品は4の条件にあてはまらないが、それ以外、特に5を唯一クリアしている。
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