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2011年8月12日 (金)

君に会いに行くよ

1970年から憧れ続けてきた君に会いに行くよ
もうあれから、41年が過ぎたんだね。

 

大阪で万博が開かれていることは、毎日テレビで見て知っていた。
でも家族旅行と言えば、盆と正月の里帰りだけだったし、その頃は広島県より東には行ったことがなかったから、大阪に行きたいという想像力さえ持っていなかったんだ。
それでも、夏休みが終わり、クラスメートの一人が万博に行ってきたと聞いた時は、穏やかじゃなかったさ。
その子の家族がとても羨ましくて、少しねたましかった。

 

ブタの蚊取り線香みたいなガスパビリオン、螺旋状のソ連館、UFOのような日立グループ館、それに月の石。
どれも見たかったよ。
でも、万博は7か月間で6,421万人を集めて終わってしまった。
それから6ヶ月以内に、すべてのパビリオンは出展者によって解体された。

 

君は大阪万博の主催者から、頼まれてもいないのに岡本太郎が建てた塔。
当然、仮設の塔だから他のパビリオンと同様に撤去されるはずだった。
数年後、君だけが吹田市の千里万博公園に取り残されていると知った時は、嬉しかったな。

 

これでいつか会える。
実は一番会いたかったのは、三波春夫でもガス館ホステスでもなく君だったからね。

 

でも大人になって、就職活動や出張で何度か大阪には行ったけど、君のことは忘れていた。
目の前のことで手一杯だったんだ。

 

そうして迎えた 1998年9月
当時、仮面ライダーコレクターに手を染めていた僕は、名古屋埠頭で開かれたフリマで君と運命的に出会う。

 

9809025

 

4,500円と、ちょっと高かったけれど、なにせ君の立像なんてそれまでに見たことがなかったから、二度と手に入らないかも知れないと思い、ムリして買ったよ。二回呑みに行くのを我慢すればいいことだからね。

 

それでもまだ君に逢いに行こうとしなかった。
それから12年後の2010年、岡本太郎記念現代芸術振興財団が公認する初めてのスタチュー「1/350スケール 太陽の塔」が発売されたんだ。
大人になると、説明口調になっていけないね。

 

Taiyonoto

 

海洋堂から発売されたこの商品は、ソフトビニール製塗装済み完成モデル。
高さ22cm、2,980円
1970年の大阪万博開催から40周年を記念してつくられた。

 

そうか、もう40年なのか。
その前年は、井上陽水がデビュー40周年で、初めてライブ(40th Special Thanks Tour)を見に行った。
憧れを憧れで終わらせず、近づかなきゃいけない。
そろそろ、この目で見ておきたいと思ったからさ。

 

もうあれから、41年が過ぎたんだね。
1970年から憧れ続けてきた君に会いに行くよ

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