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2011年8月20日 (土)

日本人唯一 ナイキのシグネチャーモデル

我が心のノモマックス(4)

ノモマックスはナイキのクロストレーニング・シューズ。
1997年当時、MLBドジャースに在籍した野茂英雄のシグネチャーモデル。
ナイキが日本人のシグネチャーモデルを作ったのはこの靴が初めてだった。

「シグネチャーモデル」は、トップスターの名前を冠した商品。
ナイキの AIR JORDAN 、ZOOM TW のように正式な商品名となっているものや、AIR ZOOM TURF (シューマッハ・モデル)や、G-SHOCK松坂モデルのように商品名に冠されていなくても、本人の許諾の元、作られた商品をいう。

結果的に日本人でナイキのシグネチャーモデルが出たのは、野茂英雄の ノモマックスと AIR NOMO だけ。
元NPB選手清原和博は巨人在籍時、専用設計のシューズを履いていたが、その名を冠したモデルの発売には至らなかった。

キムタクがつけていたロレックスを「キムタクモデル」、映画「スピード」でキアヌ・リーブスがつけていたG-SHOCKを「スピードモデル」というように、コレクター雑誌が勝手に名付けたものはシグネチャーモデルとは言わない。

ノモマックスは意外なところにあった。
巡回を始めて1ヶ月。
ある日曜日、大型ショッピングセンターをぶらりと歩いていた時だ。
広大な売り場面積のはるか彼方に、あの映像が見えた。

えっ、なんで?

ドジャーブルーにモンスターの白
毎晩、穴が空くほど見つめていた勇姿
脳は関心が高い情報を集めるのが得意だ。
まるで視力5.0と言われる北米の狩猟民族のような嗅覚が、膨大な情報から一瞬にしてその画像を切り取った。

 

ここで逃したら、もうチャンスはないかも知れない。
目の前でさらわれたら、一生悔いが残る。
スーパーの中を必死のダッシュ。
なりふり構っていられない。
「今日はいったんですよ」
コレクターショップとは風情の違う、靴屋の店員がいう。
まさかノモマックスがスーパーマーケットの靴屋にあるとは。
値段は27,800円。
並行輸入のプレ値だが、そんなことは言っていられない。

97013051
我が心のノモマックス

試し履きもそこそこに即ゲット!
ところが小さかった。
いつも履いているリーガルのローファーが25.5cm。
店頭にあった最小の26.5cm(US8.5)を選んだのだが、家でゆっくり履いてみるとぴったり過ぎて、足が悲鳴をあげている。
結局ワンサイズ大きい27.0を購入。

Nomobox

だが、スポーツシューズに慣れてジャストサイズ選びの要領を得ると、それでも小さいことに気づく。
それから3年後、ヤフオクで売られていた27.5(US9.5)を購入した。

200002
ヤフオクで購入。どれも驚くほど安かった

ナイキブームは1998年に終わり、ブームの終焉を読み切れなかった販売店は、大量仕入れした"ナイキ"を投げ売りした。
それは転売を目的に仕入れていた並行店や、転売コレクターも同じこと。
古いほど価値が出るコレクターアイテムとは違い、スポーツシューズは生もの。
特にナイキのビジブルエアは、間違いなく加水分解で寿命を迎える。
靴は、在庫を長く持つことができないのだ。
1999年に始まったヤフオクは、スニーカー(スポーツシューズ)投げ売りの舞台となった。

つづく

わが心のノモマックス

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