人はなぜコロッケを食べるのか?
命題を立てて、分析して答を出す。
答が出たら学会に発表する・・
といっても学会には出ていないので、ここで書く。
しらべるではこれを「疑問自答」と呼んでいる。
webを検索すると、同じ言葉を使っているご同輩もいるようだ。
答が5分で出ることもあれば、1週間かかることもある。
答が出ないまま、忘れることもある。
ここに、考え初めてから3年は経とうというのに、未だに「これだ!」という答が出ない。
それでいて、忘れてもいない命題がある。
今日はそんな命題についてのお話です。
人はなぜコロッケを食べるのか?
結論
安いから
分析を始めた頃、想定していた結論は「安くて美味しいから」だった。
だが、考察を重ねていくうちに「美味しいから」は理由から外れていった。
それでは、結論に至る過程をお話しよう。
まずは、コロッケを食べるという行為を切り分けてみた。
コロッケを食べる行為は、以下の3つに分類される。
1,店頭で総菜を買って食べる(または、食べさせる)
2,冷凍食品を買って、調理して食べる(または、食べさせる)
3,弁当に入っていた、夕食の献立で出たコロッケを食べる(食べさせられる)
1,店頭で総菜を買って食べる(または、食べさせる)
コンビニのレジ横総菜でコロッケが売られている。
「北海道男爵コロッケ」は80円。
メンチカツ100円 唐揚げ棒100円 アメリカンドッグ100円 チキン150円
コロッケが一番安い。
100円玉を握って、小腹を満たす時、たいていの人は肉に行く。
唐揚げ棒は20円高いが、肉とじゃがいもという具の格差からすれば、価格差はないに等しい。
自宅で待っている家族に買って帰ろうと想った人も、コロッケと唐揚げ棒のどちらが喜ばれるか、家族の顔を思い浮かべたら、コロッケにはいけない。
同じものを3つではなく、選択のバリエーションがあった方がよいかな?
と考えて唐揚げ棒2、コロッケ1という買い方をしたとする。
だが、コロッケが最後に余り「なぜ、唐揚げ棒3つにしなかったの?」と非難される情景が目に浮かぶ。
やはり、コロッケにはいけない。
もしも、コンビニでコロッケを買うことがあるとすれば、10円単位で切り詰めなければならない困窮に陥り、晩ご飯はラーメン(カップ麺・袋麺)のみという時だ。
レジに1リットル98円の紙パック飲料とラーメンを置く。そこで考える。
「あぁ、せめて今日一日頑張った自分に揚げ物ってのもアリかな?」
そこにある一番安い揚げ物がコロッケ。
コロッケは隣のメンチカツよりも一回り大きい。
大きい上に安い。
これは、自分の財政事情に整合性がある選択だ。理論武装は整い、コロッケ購入を決断する。
そう決まると、早く頼まなければならない。
人気がないコロッケは、お店にあまり作り置きがない。
最後の一つという時、隣のレジに並んでいるリーマンも、コロッケを狙っているような気がしてくる。
慌てて言う
「あ、あとコロッケひとつ」
そうして食べたコロッケは、家庭の味だった。
つづく
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