名駅でナナちゃんと櫃まぶし
11:14
金城ふ頭発
あおなみ線はトリトンをくぐって名古屋駅へと向かう。
車内には始発駅から乗ってきた家族連れ。
リニア・鉄道館を見てきたのだろう。
子どもが大声で騒ぎ、飲み終えたペットボトルや缶をつぶす。
親が子どもに何か大声でどなっている。
注意しているのか。いや、それにしては顔が笑っている。
耳慣れない言葉なので、どうやら外国から来た一行らしい。
地元住民が静かにしている場所で我が物顔で騒ぐ感性を不思議に思う。
おだやかな旅が台無しだ。
かと思うと、ヨコでつり革につかまっていた女子のケータイがなる。
「おはよー! ん?今? だいじょーぶ!」
もし腹話術がうまかったら、はれぶを取り出して
「あの、おねーちゃんみたいになったら、おしまいだね」
と言ってあげたい。
始めは空いていた車内も20分ほど走った頃には乗車率200%を超えた。
あおなみ線を降りると名駅を突っ切って桜通へ。
1年ぶりのナナちゃんチェック。
去年はピカチュウだったが、今年はビキニの水着。
相変わらず細い
去年は500系ダイヤの都合でナゴヤアウトが10時台だったため、食べられなかった櫃まぶし。
名鉄百貨店9階に入っている「まるや本店」(11時開店)をめざす。
12:00
まるや本店に到着
なんと、およそ50人が並んでいる。
これを待っていては、ひかり号に間に合わない。
味噌かつの「矢場とん」はさらに長い行列。
駅内の食堂が並ぶ横町に行けば、櫃まぶしが食べられるだろう。
この際食べられればどこでもいい。
12:12
名古屋うまいもん通りにうなぎの店「香楽」発見。
ちょうど満席で0人待ち。
櫃まぶしあります?と声をかけて席が空くのを待つ。
さっきまでショウケースをじっと見ていたおばあちゃんが僕の後ろに並ぶ。
ほどなく4人掛けテーブルが空き、僕とおばあちゃんが相席で席につく。
櫃まぶし1つ
僕がそう言うと、ひと呼吸おいて「櫃まぶしの小1つ」とおばあちゃん。
なに?小があるのかと思ったが、同じものだった。
12:20
一番恥ずかしい瞬間が訪れる。
やはり、食べ物の話には写真が欲しい。
しかも一眼レフ。
ストロボオフにして、一瞬で撮ってすぐにカメラを仕舞う。
一枚きりのチャンスだけに緊張する。
始めの2杯はそのまま食べて、最後の1杯は出汁をかける。
底のほうからもウナギが出てきて嬉しかった。
おばあちゃんにお先にとは言わず、お代1,780円を払って店を出る。
鰻丼と比べて櫃まぶしは高い。
ウナギそのものは、刻んで入れるだけにそれほど高くはついていないはず。
出汁をつけたり、お櫃に入れたりというところの手間賃なのか。
12:45
ひかり号の到着まで、暑さを避けて待合室で涼をとる。
だるい
食後は体が動かない。
そのうちに眠くなってきた。
ココで寝たりしないぞ!
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