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2011年10月13日 (木)

緑内障は気づく病気 一生を何%の視野で生きていくか?

再び緑内障をしらべる日々が始まった。

自分が病気にかかり、その基本的な対応方法をしらべる時、ネットはあまり頼りにならない。
その理由は、信頼できる知り合いが書いた文献がないからだ。

知り合いに眼科医か緑内障患者がいて、その人となりや知識に信頼がおける。
その人が書いた文献がインターネットに出ていれば、それは信頼できる。
だが、世の中そううまくはいかない。

次回、医者に行くまでの間に、その病気についての知識を得るためにできることは、次の2つ。

1,信頼できる知人に話を聞きに行く。
2,本を読む。

まだ、緑内障と診断されたわけではない今の段階で、知人に相談するのは失礼に当たる。
仮定の話につき合わされるのは、あまり気持ちのいいものではないからだ。

貴重な相談相手であり、関係を壊さないよう大切にしたい。
相談は診断が確定してからでも遅くない。
そこで、視野検査までの1週間で9冊の関連書籍を読んだ。

2004年に初めて緑内障の本を読んでから7年。
特に医学的に大きな進歩は記されていない。

特定の細胞を生成できるとして話題に上っているiSP細胞が実用化されれば、視神経が再生される日が来るかも知れないが、実用化までにはまだ時間がかかりそうだ。

関連書籍から得られた情報でわかったことは、
「緑内障は維持できる病気である」ということだった。

緑内障において、視野が欠けていく仕組みは主に以下の2つ。

1,眼圧
2,房水の詰まり

1の眼圧は眼圧が視神経を圧迫することで起こる。
現在、日本では眼圧が正常なのに発症する「正常眼圧緑内障」の患者の方が多いが、ここでいう"正常"とは医学界が決めた基準に照らした正常。
適正な眼圧は個々人で違う。
世間では"正常"な眼圧でも、視神経がもろい人は耐えられないために緑内障が起こることがある。
こういう場合も「正常眼圧緑内障」なのである。
眼圧に起因する緑内障は、目薬の点眼により、さらなる視野欠損を止めることができる。

2の房水の詰まりは老廃物を排出する仕組みが詰まってしまい、視神経が機能しなくなるケース。
いくつかの方法の手術が実用化されている。

緑内障は、基本的には過去に遡って"治す"病気ではない。
現状を維持することができる病気。

ただし、検査を受けて気がつかなければ、視野はどんどん欠けていき失明する。

正常な状態で維持できれば、一生100%

Siya1 視野欠損がない正常な状態

5%視野を失った時点で気づけば、一生95%

Siya2 視野の一部が欠けている状態 自覚症状はない

50%視野を失った時点で気づけば、一生50%

Siya3 視野欠損は不規則なカタチを描く

それぞれの視野で生きていくことになる。
あなたは、どの視野がいいですか?

つづく


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