電気規制日記
この夏、東京電力管内では電力規制が発令された。
期間は2011年7月1日から9月22日まで。
7月1日(金)制限初日
8:45 ローソン
3人の作業員がはいり、屋外と屋内の蛍光灯をすべて撤去している。
全部外してどーする?
それじゃ暗過ぎるだろう?
この作業の意図は3日後にわかる。
7月2日(土)
自動車業界は木金を休みにして、土日を出勤するように変えた。
規制対象日は月曜から金曜だけで、土日(と祝日)は規制がないからだ。
「土日に子どもを預けるところがない」
「**市が無料で土日保育を始めた」
この週末は、託児関連ニュースが多い。
7月3日(日)
羽田空港国内線を訪れた。
館内は"真っ暗"という印象。薄暗い。
内装工事中なのか、あちこちに鉄骨の足場が組まれていた。
7月4日(月)
8:45ローソン
1日の規制初日に蛍光灯を外していたと思ったら、LED蛍光灯に替わっていた。
明るい!
LED蛍光灯は省電力で明るい。
ただし、高速で点滅しているため、その場にずっといる人にはストレスがたまっていく。
客は短時間しか滞留しないので問題ないが、ローソン社員の健康が心配である。
店員はあの水色しましまユニフォームではなく、Tシャツなどの普段着にエプロンをかけている。
東京電力はブログツールを配布。
レッドゾーンに近づかないよう、節電の意識付けをはかっている。
7月8日
東京電力は、向こう1週間の供給余力が18%になるという見通しを発表した。
「急に停電するかも」と言って規制をかけておいて、規制が始まったら「電気余るかも」
たくさんの人がびっくりした。
各企業は自家発電装置を急遽、発注して取り付けた。
突然の停電によるコンピューター・システムの停止やサーバーのデータ消失を防ぐためだ。
IT技術者は休日出勤して導入テストを行った。
「鶴田真由の節電隊」は再結成されなかった。
「鶴田真由の節電隊」とは、鶴田真由の名前を借りて節電を呼びかけた資源エネルギー庁の試み。
2003年5月20日結成。
その日、鶴田真由が松下電工とトヨタをそれぞれ10分ずつ訪問。
順次、有志の女性1,300人が事業所を回り節電を呼びかけた。
隊長の鶴田真由が事業所を回るわけではなく、少しがっかりした。
この時、結成の発端となったのは、東京電力による原子力発電所のトラブル隠し。
検査のためにすべての原子力発電所を止めることになった。
そこで、需要が高まる夏場を前に「鶴田真由」がかり出されたのだった。
情報隠蔽の歴史は繰り返されたが、今回は芸能人で注意をそらしている場合ではなかった。
8月中旬
品川駅新幹線ホーム
いつもと明るさの印象は変わらない。2010年の写真を確認すると、蛍光灯は点灯していなかった。
8月30日(火)
野田佳彦が国会で首班指名された日
規制の早期終了が発表された。
9月22日(木)→9月9日(金)
当初予定より13日早まった。
発電機の投資が空回りに終わった。
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