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2011年11月21日 (月)

リップサービスする素人に命を預けている不安

リップサービス

唇を使うサービス。
ここでいう"サービス"は役務ではなく、献上を意味する。
ラーメン屋さんが「玉子サービスします」という時のサービスだ。
腹話術師以外は、コトバを発する際に唇を動かすので、実際にはヨイショコトバを献上する行為を指す。

新人の女の子に言う
「マリちゃん、今日の髪型いいねぇ!」
もリップサービスだし、変則打法のゴルファーに言う
「ナイスショット!社長!」
もリップサービス。

リップサービスで肝心なのは、同じヨイショでも"罪のない"ヨイショであることだ。
褒めた髪型が実は寝癖だったり
ナイスショットが、実はOB杭を遙かに超えていた場合
言われたほうには小さなしこりが残る。

リップサービスが大きな問題に発展した例に、森総理による「神の国」発言がある。
2000年5月、神道政治連盟国会議員懇談会で挨拶に立った森喜朗総理大臣の発言が問題視されて、6月には衆議院を解散している。

「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく・・・」

発言を切り取り、その立場に照らせば問題視できるかも知れないが、懇談会という限られた場においてはリップサービスの範囲内である。
その場でこの発言を聞いて眉をひそめた人はいなかったと拝察する。

2011年11月、秋も深まった頃、ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻が来日した。
国交25周年を記念して、実質の新婚旅行となる訪問先に日本を選んでいただいたのである。

なじみ薄い国の国王の言葉は日本国民の心を捕らえた。
31歳という若さにして、その真摯な人柄。
その口から語られたブータン国民の日本へのシンパシー。
これまで国王の名も知らなかった日本国民からも好意を集めるところとなった。

日本人であることが誇らしく思えた、国王の国会演説。
その前夜、皇居宮殿では宮中晩餐会が開かれていた。

11月16日
皇居宮殿内
宮中晩餐会前、控えの間で行なわれた立食形式のカクテルパーティーの席。
蓮舫行政刷新担当大臣が携帯電話を使用した。

本人はこう語っている。
「皇太子殿下、ブータン国王の御前や晩餐会では一切使っていない。招待客が集まる控えの間では確かに使用したが、配慮した」

国王の前で使ったらもう政治家ではない。
誰もそんなことを言っているのではない。
「控えの間であれば」
「配慮すれば」
携帯を使ってもいいという意識
場所は皇居宮殿である。

高校生かっ!
総理を目指す女
あまりにも幼稚だ。

宮中晩餐会と同時刻
予め欠席届を出していた一川保夫防衛大臣は、民主党の高橋千秋参院議員の政治資金パーティーの会場にいた。
挨拶に立った一川大臣はこう述べた。

「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」

一川防衛大臣は"リップサービス"のつもりで言ったのだろう。

防衛大臣という自らの立場
国賓として招いた国王を歓迎する会 =国の行事
次の選挙に向けた軍資金を稼ぐための会 =民主党の行事

一川大臣も常識に照らして、宮中晩餐会のほうが大事であることはわかっていたはずだ。
それなのに「政治資金パーティが大事」と言ったのは、参列者へのリップサービスである。
参列者はどっと沸いただろう。
中には素直に沸けない人がいたかも知れない。

この素直に沸けない人の比率が、リップサービスが適当かの指標となる。
仮に100人中20人が「それは、まずいんじゃないか」と思ったならば、このリップサービスの適切度は80。
100人中40人がそう思えば40である。

一川防衛大臣は就任直前、報道記者に対して
「私は安全保障の素人だが、それが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」
と語っている。

日本国民の命を預かる国防の要職者が素人で、しかも、それをネタにおちゃらけている。
その国に暮らす者として不安が募る。

ど素人!政治経済講座

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