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2011年11月29日 (火)

澤村が見せるアスリート本来の姿と2つの欠点

◆2011年5月17日<火>
○4-3楽天 Kスタ宮城 

BS朝日が放送。
2011年よりインターネットでのラジオ放送配信「ラジコ」が始まっている。
電波の入りが悪い部屋でもパソコンでクリアなラジオ音声が聴けるようになった。
だが、楽天イーグルス主催試合の配信契約が合意されていないため、この試合はラジコで配信されなかった。

6回 被安打6 与四球4 奪三振3 失点3 自責点3
通算防御率 2.68

■初めてのこと
楽天戦初登板
交流戦初登板
初DH試合

交流戦開幕戦、東野の順番を飛ばして中5日で登板。
この日から阿部が一軍復帰。初めて中央大学の先輩とバッテリーを組んだ。
球速 155km/hは今期最速。
球のスピードは出たが、自らのワイルドピッチで2点を失うなど結果は出なかった。
6回終了時点で降板。
試合は 9回2死から阿部のヒットを皮切りに追いついて澤村の負けが消え、円谷の適時打で逆転勝利。

報知新聞が掲載した川口コーチの談話
「力任せの投球が目立つ。155km/h?ムダなスピード。ああいう投球をしたら勝てない。自己満足の世界」

計算ずくのナイスフォロウである。
他の選手は監督やコーチがメディアに対してどうコメントするかを見ている。
コーチがかばうような選手には、やっかみが生じることはあっても、共感は沸かない。
コーチがこき下ろす選手には、よし次は勝たせてやろうという共感が生まれ、力になるのだ。

9回 同点、逆転のシーン。
テレビカメラがベンチで絶叫して騒ぐ澤村の姿をとらえた。
「これで自分の負けが消えました」ということを喜んでいるのではない。
ゲームに没頭しているから、こうした過剰な反応になるのだ。

必要に応じて冷静を装い、喜びは素直に爆発させる。
これが野球選手、本来の姿。
澤村はそれができている。

◆2011年5月23日
●1-4オリックス 東京ドーム

BSニッテレが放送。

7回 被安打6 与四球1 奪三振11 失点1 自責点1

■初めてのこと
オリックス戦初登板。

寺原との投げ合いで1-1の7回裏1死2塁、代打高橋を送られて交替。
代打がコールされた瞬間の嫌な予感が当たり、高橋は当てただけの凡打。
9回2死から越智が寺原に四球、そこから試合を壊して敗戦。勝ち負けつかず。

初の二桁奪三振。
通算1勝3敗
通算防御率 2.47はセリーグ8位。
奪三振42は能美と並んでトップ。与四球17はセリーグワースト。
体の正面に来る打球への反応が悪い。逆玉が多い。
2つの大きな課題が見えた。

5月23日 22:55 NHKG
「アスリート魂」 攻め続ける"ルーキー"巨人 澤村拓一 放送
「あいつ、手も足も出ないな」という領域をめざす"孤高の澤村"というイメージが浮かび上がる番組だった。

つづく

2011年11月23日発売「豪腕ルーキー沢村拓一2011」

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