あんな暑い中で投げたことがない

◆16試合め　2011年7月29日
●0-2ヤクルト　ヤクルトの主催試合が福島で行われた。

7回　被安打4　与四球0　奪三振7　失点2　自責点2
5勝8敗

オールスターで2イニング投げてから中5日。
首位ヤクルトとの初戦を任されたが、初回に２失点。
それ以降は０に抑えたが、打線が完封された。

この試合はCSフジのみが放送。
巨人戦は地上波で放送されなくなって久しいが、BS環境があれば大半の試合を見ることができる。
唯一見ることができないのがヤクルト主催ゲーム。
フジテレビは放映権を持つ試合をBSで放送することは滅多になく、有料のCSのみで放送している。

◆17試合め　2011年8月5日
○11-6広島　マツダ

BS 朝日が放送。

1回2/3　被安打4　与四球2　奪三振2　失点4　自責点4

初回に2失点。2回途中、連続押し出し四球を与えたところで降板。
これが今期最短降板。
高温多湿のため、フォークボールが全く制球できなかった。
澤村はシーズン終了後に振り返って「あんな暑いなかを投げたことはこれまでなかった」と語っていた。
恐らくこの試合が頭にこびりついていたのだろう。

降板後に高橋由伸の本塁打で追いついた時点で澤村の負けがなくなった。
打線は11得点の猛攻。高橋は本塁打を連発。小笠原が２試合連続で2号、3号。
ようやく打線が活気づいてきただけに、ここをしのいで勝ち星につなげたい。

◆18試合め　2011年8月12日
●0-4広島　東京ドーム

BSニッテレが放送。

7回　被安打6　与四球2　奪三振8　失点4　自責点3
通算勝敗 5勝9敗
2.60

２試合つづけて広島戦に登板。
これで東京ドームで、すべてのセリーグ球団に対して負け星がついた。
試合後自らバリカンを手にして丸刈りになった。
数日前に頭を丸めた阿部慎之助に続いて2人め。
スポーツ紙は「バリカン星人２号」と書いた。
成績が悪くても髪型のこだわりは捨てない選手がいるなか、澤村の潔さはさらに男を上げた。

澤村拓一デビュー年を振り返る（目次）