荷が重かったかな?巨人が優勝を逃した分水嶺で澤村が得たもの
◆19試合め 2011年8月19日
○3-2ヤクルト 東京ドーム
BSニッテレが放送。
7回 被安打8 与四球0 奪三振8 失点1 自責点1
通算勝敗 6勝9敗
2.53
■初めてのこと
ヤクルト戦初勝利。
丸刈りになった後の初戦を勝利した。
これまでの登板時、捕手は加藤、阿部だったが、初めて実松とバッテリーを組んだ。
8回に1失点したところで降板。
山口、久保とつないで逃げ切った。
◆20試合め 2011年8月26日
●0-1広島 マツダ
BSTBSが放送。
広島の主催試合をTBSが放送するというのは珍しい。
巨人の放送をしていないで、所有球団の試合をもっと放送したほうがよかったと思う。
7回 被安打7 与四球0 奪三振3 失点1 自責点1
通算勝敗 6勝10敗
2.47
またも初回に失点。それが決勝点となった。
巨人の新人投手で10敗したのは江川卓以来。江川の1年めは9勝10敗だった。
今シーズン、マツダスタジアムではデビュー戦を含めて3度登板したが、いずれも勝利投手になれなかった。
7回を1失点に抑える場合、初回に1失点でも7回に1失点でも同じ1失点。
だが、最もよくないのが初回の失点。
同僚の選手も見ているファンも「またか」と気持ちが萎えてしまう。
7回1失点は好投と言われるが、好投したという印象はない。
そして、澤村にとって巨人にとって分岐点となる試合が訪れる。
◆21試合め 2011年9月2日
●2-4ヤクルト 神宮
CSフジテレビONEが放送。
6回 被安打5 与四球1 奪三振7 失点3 自責点2
通算勝敗 6勝11敗
■初めてのこと
神宮球場初登板
数日前は暴風雨の予報だったが当日は曇り。
1.5差と終わってみれば、もっとも首位に肉薄していた試合前。
相手は首位ヤクルト。3連勝すれば首位に立つ。
その初戦のマウンドに立った澤村。
これ以上ない舞台が整っていた。
先制点をもらい2回まで抑えたが、3回2死 藤村のエラー後に適時打を打たれて失点。
5回は2死2塁から2失点。
澤村には狙い通りのところに投げる正確なコントロールが足りない。
7回2死走者無しの打席で代打ライアルを送られた。
ライアルはネクストバッターズサークルから打席に向かって歩いている時点で"打たない"空気を漂わせていた。
予想通り三振。
「もしかして打つかも」という期待感すら感じられない。
ライアルはシーズン途中で契約を解除されて帰国した。
本塁打の可能性がない打者を、二死無走者で立たせる意味がわからなかった。
「リードされているから代打」という、判で押した采配は相変わらずだ。
川口コーチ「それでは並の投手」
原監督「荷が重かったかな」
これで、澤村自身の負け越しが今期最大の5になった。
結果論としては、この試合を落としたことが巨人が優勝を逸した分水嶺。
監督の「荷が重かったかな」は澤村を覚醒させるスイッチだ。
原はよく人の心を読んでいる。
そして、今シーズン澤村が負けたのはこれが最後だった。
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