ATOK2012を今年も買わない理由
今年もATOKの季節がやってきた。
1月中旬、ジャストシステムから、ATOK2012の告知がジェミッツ形式のハガキで届いた。
ジェミッツ形式とは、剥がせる糊で仮留めされた、とじこみ郵便はがき。
クレジットカードや電話の利用明細を送ってくるはがきである。
ベリベリと開くと中に明細が書いてある。
個人情報など人の目に触れてはまずいものは昔は封書で送ってきたが、ジェミッツ形式はがきを使えば、はがき料金で送ることができる。
はがきの厚さ制限が緩くなったため可能になった。
2つ折りと3つ折りのものがある。
ATOK(えいとっく)ってなに?
という方は →ATOK講座
を一度ご覧ください。
さて、3つ折りで届いたATOK2012のお知らせ。
30周年記念した"4大特典"を前面に謳っている。
大半のDMが開封されずにゴミ箱に直行するこの時代。
まずは、べりべりと開いてもらわなければ勝負にならない。
1 30人にひとり全額還元!
2 30周年記念オリジナルステッカー
3 最大500ポイントプレゼント
4 30周年記念冊子プレゼント
これでは、よほどのATOKファンでもない限り、ゴミ箱直行コースである。
30人にひとり全額還元つまりタダ。
とは言っても外れた29人には、特典でも何でもない。普通それは特典に数えないだろう。
そもそもお金を出して買う価値があるから、ATOKをわざわざ買うのだ。
変換辞書なんて何でもいいよと思っている人は、無料でついているMSIMEを使うのである。
ATOKファンに向かって「30人に1人タダだから買わない?」というのは、説得の方向が違うと思う。
オリジナルステッカー、記念冊子
それが特典なのか、怪しい。
500ポイントといっても、ジャストシステムのポイントは、翌年ATOKを買う時に使えない。
ATOKしか買わない者にとって無用の長物だ。
と、4大特典を分析。
そして、ATOKファンなので、べりべりとDMを開封した。
今回の売りは次の2点
1,強力な先読み
2,指摘が早い
1.強力な先読み
"けいたいお"と入力すると、従前のATOKでは特になにも反応しない。
変換キーを押下すると"携帯尾"という候補が出る。
それが"けいたいお"と入力した時点で"携帯音楽プレーヤー"といった提案が表示され、[Enter]キーを押下すればそれが確定する。
現状のATOKでも、過去に変換した候補は先読みで出る。
"ころばぬさ"と入力すれば"転ばぬ先の杖"を提案してくる。
これがトップセールスポイントというのは、弱い。
2.指摘が早い
これにしても、現状の校正支援を強化したものであり、目新しさはない。
使ってもみればまた感想は違うのかも知れないが、ATOKリピーターは、リリースされた情報で"今年は買うか?買わないか?"を決めるのである。
さて、毎年"この機能がついたら買い換える"と決めている、ATOK単語登録ダイアログにコメント登録機能がついたかであるが、ジャストシステムに尋ねたところ、今年もまだついていないという回答だった。
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