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2012年1月28日 (土)

野口みずきが名古屋を選んだのは?

1月29日、大阪国際女子マラソンが行われる。
この大会はロンドン五輪女子日本代表の選考会を兼ねている。
当初の予定では野口みずきと福士加代子の対決が見どころだったが、野口が欠場となった。

野口みずきはマラソン5戦で1位4回、2位1回。
戦績は現役ナンバー1である。

【 野口みずきの略歴 】
1978年
7月3日、三重県伊勢市出身

1997年
宇治山田商業高校卒業、ワコール入社

1998年
10月、藤田信之監督退社の後を追いワコール退社

1999年
2月、藤田氏が監督に就任したグローバリー入社

2002年
3月、名古屋国際女子マラソン、初マラソンで優勝

2003年
3月、大阪国際女子マラソン優勝
8月、世界陸上女子マラソン2位でアテネ五輪出場が内定

2004年
第38回青梅マラソン<女子30km>優勝 1時間39分09秒
8月22日、アテネ五輪女子マラソン優勝 金メダル獲得

マラソン発祥の地、マラトンをスタート。
終始、世界記録保持者ラドクリフ(英国)の横をキープ。
24.6キロでトップに立ち27キロ過ぎにスパート。
唯一追走したエチオピアのアレムを振り切る。
30キロ過ぎ中継車を「あっちいけ」と追い払うが危うくぶつかりそうになる。
32キロからの下りではヌデレバ(ケニア)に徐々に差を詰められ、日本人の平均寿命を少し縮めたが、40キロ通過時の12秒差を保ち ATHENS 2004 と白抜きされた青いゴールテープを切った。
トラックに入ってすぐのガッツポーズには、国民の多くが「おいおい、まだ早いよ」と突っ込みを入れた。

アシックスのシューズ担当者は「(日本代表)3人のうち野口だけがミッドソールにスポンジを使った(他の2人はウレタン)」と前半の疲労度に差が出て、野口が快走することをレース前に予測していた。
この話を聞いて思ったことは、マラソン選手からアシックスが信頼されているということだ。
4年前にシドニーで金をとったQちゃんもアシックスだった。

2007年
5月13日、仙台国際ハーフマラソン優勝
11月18日、五輪選考レース 東京国際マラソン 渋井陽子を振り切り、大会新記録の2時間21分37秒で優勝。

2008年
Qちゃんは五輪二連覇のスタートラインにも立たせてもらえなかったが、野口にはその期待がかかっていた。しかし、大会直前になって故障のため欠場を発表した。

ある五輪経験者から耳にした話では、野口は部分的な筋肉強化によりバランスを崩したのではないかとのことだった。
故障が癒えて十分な練習を積むことができたと、本人がメディアに語っていたが、またも直前での出場回避。
福士がいない、寒さがゆるんだ三月の名古屋を選ぶのは賢策である。
本当に故障が理由ならば、明らかに走りすぎだ。

名古屋ウィメンズの前は、2週間ほど全休して、家の中でステップ運動をすることをオススメしたい。それくらい極端なことをしてでも疲労を抜きさえすれば、充分に優勝のチャンスはある。


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