次に買い換えるポイントとなるATOKのある機能
パソコンを使い始めてからずっとかな漢字変換はATOK。
ATOK(えいとっく)は徳島県のジャストシステムが発売するソフト。
日本語変換はやはり日本人がつくるソフトがいい!
ということになっている。
ATOKは毎年2月にバージョンアップされる。
既存ユーザーも有料である。
毎年、画期的に内容が変わるわけではないので、毎年買い換えはしない。
めぼしい機能が追加された年だけ買い換える。
ここ数年、追加されるのを心待ちにしている機能がある。
単語登録時の"コメント登録"だ。
現行ATOKの単語登録ダイアログでは「単語」「読み」「品詞」の3つは登録できるが、コメントが登録できない。
コメントは「読み」と変換結果である「単語」の2つを見ただけでは、目的の変換結果であるかが特定できない時に便利。
単語 sato@mail.cam
よみ さとう
品詞 固有名詞
このように登録してある場合"さとう"と入力して、変換候補として提案される"sato@mail.cam"を見ても、それが意図しているさとうさんであるか判然としない。さとうという読みで登録しているさとうさんが多いからだ。
辞書ユーティリティを使ってコメントを登録しておくと以下のように提案される。
sato@mail.cam <<佐藤いちろう>>
<< >>内の部分がコメントに登録しておいた語句。
そのまま[ Enter ]で確定すると"sato@mail.cam"だけが入力されて、<<佐藤いちろう>>は入力されない。
WindowsについてくるマイクロソフトのMS-IMEでは、単語/用例の登録ダイアログでは、単語登録時にユーザーコメントを登録することができる。
単語登録時に備忘録としてコメントをつけておけば、次回変換した時に作業がはかどる。
ただし、現状のATOKのようにいちいち辞書ユーティリティを開いて登録するのは時間がかかり過ぎる。
MS-IMEのように単語登録ダイアログでコメント登録できることが望ましい。
一見、なんの変哲もない技術である。
ジャストシステムには何度か要望を出しているが、いまだに実現しない。
パテントの問題があるのだろうと推察している。
コメント登録がしづらいことを除き、日々 ATOKは快適だ。
時々、以下のように愉快でもある。
■凡例
変換
【 入力内容 】→ 変換結果 (希望する変換結果)
「塩田衣服」
【 しおだいふく 】→塩田衣服 (塩大福)
※MS-IME2003でも「塩田衣服」
「東海代行不幸」
【 とうかいだいこうふこう 】→東海代行不幸 (東海大甲府高)
※MS-IME2003でも「東海代行不幸」
「敷物語り」
【 しきものがたり 】→敷物語り (四季物語)
※MS-IME2003でも「敷物語り」
「世界鯛二位」
【 せかいだいにい 】→ 世界鯛二位 (世界第二位)
※MS-IME2003では「世界第二位」
「この避難の日」
【 このひなんのひ 】→ この避難の日 (この日何の日)
※MS-IME2003では「この非難の日」
「六君ローラー」
【 ろっくんろーらー 】→ 六君ローラー (ロックンローラー)
※MS-IME2003では「ろっくんろーらー」
「主年下さい」
【 おもどしください 】→ 主年下さい (お戻し下さい)
※MS-IME2003では「お戻しください」
*ATOK20で検証
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