年末調整を忘れた。確定申告で税務署に行ってきた。
1月に入り、ホームページで税務署の地図、交通手段を確認。
ここで税務署が居住地区によって細かく別れていることを知った。
危うく、管轄外の税務署へ行って、有休1日を棒に振るところだった。
自宅住所を管轄している税務署をしらべる。
これは、国税庁のホームページに掲載されている。
1月中旬
会社から源泉徴収票が届く。
1月下旬
最寄りの税務署へ確定申告に赴く。
窓口は朝8:30から開いていたが、朝イチは混雑すると予想。
お昼時を狙う。
税務署に着いたのはお昼の12時過ぎ。
節電で屋内が暗いせいだけではなく、明らかに活気がない。
書類作成コーナーと書かれた部屋に入る。
数人がパソコンに向かっていたように思うが、気がつくと誰もいなくなっていた。
整理券をとる機械は見あたらない。
区役所、運転免許試験場、自治体はどんなところに行ってもまず、受付があり、そこで収入印紙を買うなどしてお金を払う。
税務署の場合、それがない。
カウンターらしきところにいた係員と思しきサトウさん(女性・仮称)に声をかけた。
サラリーマンの確定申告に来たんですけど・・・
「どういったこと(理由)ですか?」
会社に年末調整の資料を出し忘れたんです。
と言ってもってきた書類を広げる。
サトウさんはひととおり、書類にてきぱきと目を通すと
「パソコンでご案内しています」
と言って僕を一番手前にあったパソコンの前に促した。
「まず氏名を入力してください」
よしきたと、スピーディに入力。
できるだけ迅速に進めて、たくさん習わなければと、指を急がせる。
しかし、その後もサトウさんは一向に立ち去る気配はない。
結局、ずっとヨコについていて、ここにこの金額を入れてください。と個別指導をしてくれる。
もしかして、最後まで教えてくれるのだろうか。
それならばありがたいな・・
最後の書類、株式配当証明を入力
これだと返って不利になりますから、出さないほうがよいです
と言って入力をキャンセル
医療費は10万円以上ではありませんか?などと、持ってきていない書類にまで気配りをしてくださる。
最後に控えを印刷して手渡してもらう。
「以上で終了です」
え゛これで終わりですか?
およそ2ヶ月、心の隅にいつもうっすらと案じていた確定申告という高い壁。
まさか、こんなにハードルが低いとは・・
お気を付けてお帰りください。
呆気にとられつつ、丁重にお礼を言ってビルの外へ出る。
すかさず腕時計をみると、ここに来てからまだ15分しか経っていなかった。
期限さえ守って年末調整の書類を出せば、もうここに来ることもない。
多くの社員のさまざまな書類を処理して、税金の還付作業を代行してくれている人事部。
きっと感謝の言葉を聞くことも少なく、報われない気持ちでいるのだろう。
お昼時を少し回ったさわやかな青空の下、バス停に向かいながら考えていた。
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