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2012年2月15日 (水)

「未必の迷惑文」私はここまで気がつく人ですとアピールして時間を奪う人

ビジネスメールを例に引いて話す。

「今回の件は、Bタイプでのご発注が適切と思われます」
これが結論であるとしよう。

これを次のように書く"気の利いた"人がいる。
「今回の件は、タイプBでのご発注が適切と思われます。
さらにBタイプの申込書に記していただく情報により、お客様の状況を的確に把握してご対応することが可能です」

"Bタイプの申込書"以降の文面は、Bタイプで発注することによって得られる二次的な効果について述べている。

こうした解説は発注者に"正確な知識"を植え付けるにはよいかも知れない。
表向きは"これくらい知っておいて損はないですよ"という親切心だ。
しかし、今回こうして発注者が正確な情報を学んでくれたら、次から同様の手間暇が減るという自分の都合が隠れている。

これを「未必の迷惑文」と呼ぶ。

未必の故意は、犯人が明確に犯罪を意図していなくても、犯人には結果としてそうなるという予想がついていること。

「未必の迷惑文」ライターには、情報量の多いプラスアルファの説明が、相手にとって必ずしも必要ではないという想像がついている。
それでも書いてしまう理由はというと、以下のようなものになる。

・私はここまで気がつく人ですとアピールしたい
・ものごとの本質を相手にも理解してもらいたい
・(相手を教育することで、次回以降)自分の仕事の効率を上げたい

細かいことを言っておきながら
「細かいこと言ってスミマセン」
などと付け加える人もいる。
すると相手は「いえいえ、勉強になって助かりますよ」「ご親切に感謝します」
などと調子を合わせる。
なぜならば、世間はそういう優しい人で成り立っているからだ。

「未必の迷惑文」ライターは、自分のパフォーマンスを常に誰かに言わないと気が済まない自己顕示欲旺盛な人。
自分のこの一言は本当に必要不可欠か?
"親切"に当てはまるならば、なんでも言っていいわけではないのである。

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