失敗レースで得た新しい収穫
WRJは3分の2を終えて残り7kmにさしかかっている。
14km
なんとかミウラさんを振り切ったものの、速いペースがつづかない。
14km、15kmは等々力に向けての北行き、折り返し点の手前。
「WRJ新春ランニング感謝祭」の最もきつい区間だ。
1周めで見た15kmの看板が待ち遠しい。
16km
等々力折り返しを過ぎる。残り4分の1。
通常、ここから風は追い風となる。
余力があればここから高速の追い込みができる区間。
ところが今日は珍しく風向きが逆。ゴールまで3m程度の向かい風となった。
左手グリップ給水ボトルのスペシャルドリンクを飲み干す。
ペースは上がらないまま。
ここから先、ゴール後まで一切時計を見なかった。
目の前の走りに集中する。
ラップが遅かった場合がっかりする。
この2つの理由からそうするのだが、後から思うにこれは現実逃避だった。
目標が明確なレースで、失敗は許されないという状況では、たとえ怖くても時計は見なくてはいけない。
18km
手持ちのリプレニッシュが終わったので、今日初めて給水所で水をもらう。
WRJ新春ランニング感謝祭ではスポーツドリンクは置いていない。
「あと2.8kmです」
ボランティアから声がかかる。
19km
遠くの視界に会場のテントをとらえる。
ペースは上がるどころか落ちるばかり。
最後のトラック3/4周
去年走ってわかっていたので、辛さは感じなかった。
マラソンの道に入って以来、同一大会に2度めの出場をするのは今日が初めて。
コースが頭に入っているというのは安心感がある。
ずいぶん後方を走っていたと思うが、ボランティアがこまめにゴールテープを張ってくださっている。
ちょうど僕のところでテープが張られたので、初めてテープを切った。
でもグリコのポーズを決める気分ではない。
元々そういうのが苦手で、やるとぎこちなくなって自分が嫌になるのでやらないことにしている。
ゴールでは完走証の台紙をくれる。自分で測ったタイムを自分で書き込むのである。
スポーツドリンクを受け取り、そのまま荷物を受け取りに行く。
あまりにふらふらしていたため「だいじょうぶですか?」と心配されてしまった。
久々の失敗レース。
失敗はやはりつまらない。
佐倉まで7週間。
対策をこれから考えなければならない。
13:00 閉会式 抽選会
ナンバーカードと名前が呼ばれて商品が当たる。
だが帰ってしまったのか、まだ走っているのか3人に2人は名乗りでない。
名前が呼ばれる度に、5kmを走ったちびっこが「いない」と相の手を入れる。
自分が当たりたい一心なのだろう。
長閑な風景が台無し。
帰路につきながら、少しずつリプレニッシュを飲んでいく。
レース後の疲労感が当日、翌日とほとんどなかったことが、この日の新たな収穫だった。
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