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2012年3月12日 (月)

岡田副総理「大胆に乱暴にやらせていただくとお願いした」

2012年3月6日
民主党の岡田副総理が語った言葉

「大胆に乱暴にやらせていただくとお願いした」

お願いした相手は各中央省庁。
お願いした内容は、2012年度の国家公務員採用を4割削減すること。


とんでもない言葉だ。
民主党の閣僚や、官僚が繰り返してきた幼稚な失言とは次元が違う。
難しい言い回しをすれば、万死に値する。

野田総理が言うように、国民に痛みを求めるならば「塊より始めよ」だ。
議員定数削減や独立行政法人の改革は、まだ緒にも就いていない。
まだ「口で言っているだけ」の段階。
議論は尽くしたけれど、実現に至りませんでしたと有耶無耶になってもおかしくない。

ところが、国家公務員採用削減は既に「お願い(指示)した」
つまり、実現に向けて調整に入ったと言うことだ。
この政府が続いていると、現実となる公算が高い。

岡田は国家公務員採用削減を、国側の痛みのように喧伝している。
ウソだ。トリックだ。
採用削減で切られるのは、国家公務員ではない。
国家公務員をめざして、血のにじむような努力をしている20台の若者たちだ。

「大胆に乱暴にやらせていただくとお願いした」

岡田はこの努力家の20代の皆さんを"大胆に乱暴に"切ることを、自慢げに語っているのである。
あまりの勘違い。
それに気づいていなければバカだし、確信犯ならば狡猾なタヌキだ。

その3日後、3月9日、讀賣新聞夕刊にこう報道されている。

岡田副総理は各省庁全体で2009年度比で7割以上の削減を指示した。

たった3日で4割が7割に増えている。
猛スピードの改革だ。
ほかの改革だったら10年はかかるのではないか。

これだけ速いのは、いかに「反対者」がいなくてやりやすいかを示している。
それはそうだ。
反対するのは、20代の若者たち。

デモでも起こさない限り、その声すら伝わらない。
だが、これから国に職を乞う彼らがそれができないことは百も承知。

改革の実績づくりのために、自分の腹は痛めず、若者の職を奪って
「ほら、こんなに頑張っています」
と誇らしげに言う人が副総理。

この政府を何とかしなければならない。

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