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2012年3月 8日 (木)

定年退職に憧れる最後の世代 定年と雇用延長

現在の50代の皆さんは、定年退職に憧れている最後の世代だろう。
これから先、いくらか減額されるかも知れないが、そこそこに年金はもらえそう。
昨今報道されている「年金の生涯収支」
つまり、年金に払い込んだ金額と、受け取る年金の収支。
わずかながらも、これが「+」になる最後の世代だ。

「定年」とは、会社が契約に定めた年齢で従業員を退職させる制度。
高齢者雇用安定法により、企業では 60歳未満の定年制度は認められない。

さらに、2006年4月より「改正高年齢者雇用安定法」で雇用延長が企業に義務づけられた。

企業は以下のなかからいずれかを選択しなければならない。

1.継続雇用制度
 実際は定年退職させ退職金を払った後、再契約する。労働条件は下がる。
 退職金が満額もらえる会社ならば悪くはない。
 再契約者には退職金をカットする会社が実際にある。

2.勤務延長(定年引き上げ)

3.定年制廃止
 ずっと働いてもよいという制度。
 ただし、会社はそれでは大変なので、給与条件を下げ退職金もカットすることだろう。

さて、その定年退職。
企業には"定年の時期"について、二通りの運用方法がある。

一つは誕生日による定年。
60歳の誕生日を迎えた日が定年退職日。
多くの人は、有休消化で早めに会社にこなくなり、誕生日あたりに出てきて挨拶をする。
あるいは、送別会が開かれる。
誕生日は個々にばらばらなので、定年退職の送別会は年中行事である。

この方式のメリットは、一度に人がやめないこと。
人にもよるのだが・・
貴重な人材の場合、来なくなる前にノウハウを伝え聞かなければならない。
一斉にやめられると引継ぎが大変だ。

この方式のデメリットは、ばらばらに送別会が行われるため、その都度出費がかさむこと。
盛大に送りたい人もいれば、そうでもない人もいる。
だからと言って、人によって送別会に格差をつけるわけにもいかない。

また、退職者にも不平等がある。
長く働いてお金を稼ぎたい場合、誕生日が4月の人は3月の人より11か月も早く減収が始まることになる。

二つめの方法は、3月末、すなわち年度区切りによる定年。
日本企業は入社が4月なので、働く期間は誰にも公平。
理にかなっている。

この方式のメリットは、送別会が一度で済むこと。
デメリットは引継ぎが集中することだ。

つづく

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