経験者が語る 一風変わった長野マラソンの攻略法
5.5kmで善光寺との交差点「大門」を左折すると、そこから長野駅まで一気に下る。
ここは"ばたばた"と言わない程度に下りを活かして走る。
自分の設定ペースに乗せるのがこの下り区間。
ここから先 6分30秒ペースを守っていければ4時間40分程度でゴールできる。
4時間30分切りを目指すならば、ここから先すべてのラップを6分20秒以内にまとめる必要がある。
前回大会ではすべてのエイドがコース左側にあった。
エイドが近づいたら、道路の左端に寄る。
ゴミ箱も左側にしかないので、コップを受け取ってすぐ右に出てしまうと道路にゴミを捨てなければならなくなる。
給水はスポーツドリンク、水が用意されている。
スポーツドリンクを速いランナーが全部飲んでしまう大会があるが、長野はそういうことはない。
前回大会、13km過ぎの川沿いでは長野マラソン名物の整列放水が行われていた。
他の人がやっているから自分もいいか・・という心理が働くのだろう。切羽詰まって草の影に隠れて・・ということならば同情の余地もあるが、それとは明らかに違う。決められた場所以外で放水するのは犬同然だ。
長野マラソンはナンバーカードを前後に1枚ずつつけている。後ろからナンバーカードを写真撮影してあげたいくらいだ。
19km過ぎから有料道路「新長野大橋有料道路」通称「五輪大橋」を上る。
これがこのレース最後の上りと言っていい。
なだらかな上りであり前半ということもあり、さほど苦にならない。
料金所を過ぎると今度はなだらかに下る。
23.5km「大塚南」の信号で折り返すと今来た道路の反対車線を戻る。
ここは道幅も広く周囲に建物がないため風の吹く日は逆風になるが、すぐにホワイトリングから右折していくので「風はすぐに終わる」と思って走る。
25kmを過ぎてからは狭い道をくねくねと進み、千曲川を渡ると川沿いを走る。
ここは気分が変わって走りやすい。
30km前後にも上り下りがあるが、さほど気にならない。
32kmを過ぎてからは堤防沿いのコース。
民家が少ない所を走るので、他の大会ならば無人のコースとなるところだが、長野はここが違う。
そんな田舎道にもしっかりと応援の人が出ている。
応援のマナーもよく、大会スタッフも等間隔で立っていて、安心して走ることができる。
春の陽気に誘われて、菜の花を愛でるついでのマラソン応援。
そんな沿道の人たちを見て、代わりたいと思うか、笑顔でいられるか・・
36kmを過ぎると遠くにゴールのオリンピックスタジアムが見えるが、ムリに見ないほうがよい。
37km過ぎにはオールスポーツの写真撮影ポイントがある。
撮影ポイントは5つあるが、周囲がばらけて人影まばらになっているこのポイントはいい写真が撮れる。
予告看板が見えたら化粧を整えて・・じゃなくてサングラスをキャップにはめて笑顔を作りたい。
カメラを向けられると意味もなくはしゃいだり、Vサインをする人がいる。
そういう行為は周囲の方に迷惑になるので、写真を買わない人は粛々と通り過ぎて欲しい。
なお長野マラソンでも、沿道の善意の方が私設エイドとして、チョコレートやキャンデーを配っている。
ただし、マラソンルールではエイド以外で援助を受けることが禁止されており、長野マラソンは日本陸連主催のため、市民ランナーに対しても禁止を明確に打ち出している。
沿道の方がそのルールを知らないのは仕方のないことで罪はない。
40kmを過ぎると再び大通り。
沿道には鈴なりの人。
人数だけでいえば、東京マラソンでも人はいる。
だが、熱が違う。
これほどの応援を受けるとなると、ゆっくり手を振って走りたくなるところだ。
競技場に左折するまでの直線はビクトリーロード。
ゴールまでの残り時間が惜しくなってくる。
競技場のオリンピックスタジアムは今は野球場だ。
地面は人工芝。
それまでアスファルトの上ばかり走ってきた足には大いに違和感がある。
ここで、ラストスパートはかけづらい。
以上、長野マラソンを走る方へ。
長野マラソンの攻略法をお話しました。
走りながら書いた詳しい記録は「長野マラソン2010を走る!」をご覧ください。
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