どこを見て仕事をするか?
20代のサラリーマンへ(3)
サラリーマンとして仕事をしていくうえで、大切な基準がある。
それは「どこを見て仕事をするか?」だ。
「上ばかり見るのはもってのほか」
「お客様の方を見て仕事をする」
というのは理想論。
人から聞かれたらそう答えなければならないが、心の中ではもう一つの基準をもつ必要がある。
人のことは見ない。自分は自分だけを見る!
というのは、粋がったものの考え方。
見ていて息苦しい。
しかも、それは基本であり口にする必要もないことだ。
同期を見るというのも違う。
同期はライバルではない。
同期は世知辛い会社のなかで、わずかに心許せる家族のような存在。
おもねりへつらい見習う相手ではない。
後輩を見るというのはお調子者の言うこと。
後輩に学ぶようでは、先が見えている。
さて、残るは年上の誰かということになる。
若い君たちは"えらい人コレクション"をしてはいけない。
社長、役員、部長
そういう人たちは皆、お年寄り。
彼らは若い君に声をかけて、励ましてくれる。
君がまっすぐな目をしているからだ。
すねて斜に構えた10年選手に比べて、君たちは可愛い。
そこで君が「目をかけてもらっている」と思うと悲劇が始まる。
役員や部長にいい顔をしても、一銭の足しにもならないのだ。
サラリーマンが重要な職務に就くか、その他大勢に回るかが決まるのは30台後半。
その肝心な時に、目をかけてくれていたお年寄りはもう会社にいない。
どれだけ多くのエライ人の目に留まっても、15年後の重要な局面では屁の突っ張りにもならない。
では、誰をみて仕事をするのか。
それは年齢差10歳以内の先輩。
ただし、誰からも仕事ができると思われている人だ。
ここで「見る」と言っているのは、無礼な行為をしないこと。仕事ぶりに習うこと。
金魚の糞のように付きまとうことではない。
仕事ができる先輩をみていれば、自分も仕事ができるようになる。
そして15年後、重要な局面を迎えた時。
あるいはそれよりもっと先、一敗地にまみれて、それでもまだ捲土重来を期している時。
仕事ができる先輩との関係が生きてくる。
もちろん、先輩の眼鏡にかなう人材に自らが育っていなければならない。
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