ジオラマ見るなら江戸東京博物館
「日本橋の右側を歩いてください」
ガイドの親切なお姉さんがそう言っていた。
もしそれを聞いていなかったら、気がつかなかったかも知れない。
おおっ
思わず声が漏れた
思っていたより光っていない。
今大阪の太陽の塔についている"二代目"は金属製でぴかぴかに光っている。
海洋堂から発売されたスタチューも同様にぴかぴかだ。
どうだ
この渋い金色
両目には投光器が仕込まれていて点灯と消灯を繰り返している。
黄金の顔は5階に展示されている。
せっかくなので6階から順路に沿って展示を見ていく。
平日の博物館は静寂に包まれている。
来てよかった。充実感が心を満たす。どの展示物の前にも人がいないので、ただでさえ速い足がさらに早さを増す。
この博物館はジオラマが充実している。
これまで日本一のジオラマはハウステンボスのエコロジアにあるものだと思っていたが、ここもなかなかのものだ。
人を描いているというのがいい。
しらべるの持論は「人形は指が命」
そして今日から「ジオラマは人が命」が加わった。
丸い穴があったので覗いてみるとさっきの日本橋。
そこに高校生の大軍団が見えた。
修学旅行のご一行。これは想定外だ。
さっきまでの静寂が打ち破られた。
これでは平日に来た意味が無くなってしまう。
さっきまでの幸せな気持ちに暗雲が立ちこめる。
「ここ何時まで?」
女子高生の会話が断片的に聞こえる。
そうか、彼らには次の行き先があり時間の制約があるのだ。
やり過ごせば、静寂が戻ってくる。
こちらには時間がたっぷりある。
椅子に座り文庫本を取り出して、読み始めた。
ガチャガチャ
博物館にそぐわない大音響が襲った。
高校生達がはしゃいでいる。警備員は注意しないのか・・
と思ったら火消しの纏を体験できる場所だった。
他にもこえたごを担ぐ、民家に上がり込むといった体験できる仕掛けがいくつか用意されている。
子ども達は喜ぶはずだ。
高校生に続いては外国人の団体が纏を振っている。
日本文化大好きの外国人には、ここはたまらないだろう。
なかなかやるじゃないか、東京都。
15分ほど過ぎただろうか。
再び静寂が訪れた。
彼らに追いつかないよう、今度はゆっくり行こう。
5階にあるミュージアムショップは高校生でいっぱい。
刀、纏、家紋 ・・・ きっと外国人が喜ぶのだろうというグッズが並ぶ。
「まさこおばちゃんに、これ買おうか」
限定と書かれたお菓子に目を輝かせる女子高生。
日本人はお土産をもらうよりも買う方が好きだと思う。
自分では使わないのに、次から次に知人をリストアップして買い物アイテム数を稼ぐのである。
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