ユーロ11日め スペインの「あの攻撃」 それに勝つには
ユーロ2012 11日め グループC 3節
ポルトガルのベスト8進出が決まったので、興味は準決勝、決勝で対戦する可能性があるチームの検証に移った。
準決勝で当たる可能性が高いのがスペイン。ドイツと並ぶ優勝候補だ。
ポルトガルが優勝するチャンスがあるとすれば、準決勝でスペインに勝ち、もう一方の準決勝でドイツが敗れた時だろう。
対戦が避けられないスペインの状態は大いに気になるところだ。
クロアチア-スペイン
クロアチアは赤いチェッカーフラッグをあしらった白シャツと白いパンツの1st。
スペインは水色×紺色の2nd。
23分、トーレスが角度のないところから狙う。
前半はスペインにもスペクタクルな機会はなく 0-0で終わる。
スペインが余裕をかまして、慎重に戦っているように見える。
後半
14分、クロアチアがフリーでシュート。カシージャスが弾く。
あと少しシュートがうまければという惜しい場面がクロアチアには2度あった。
それを「惜しい」ということもできるが、それが力の差である。
後半43分、スペインが1位通過を決めるゴール。
イニエスタの飛び出しはオフサイドぎりぎり。このうまさがスペイン。
クロアチア 0-1 スペイン
スペインが1-0で勝つ試合はいつもこのパターン。
オフサイドラインぎりぎりを使うので、相手DFは強硬にオフサイドを主張する。
時々は審判の主観が入った判定に援護されるが、たいていはしっかりとラインに残っている。
それがマドリーとバルサのサッカーだから。
手強い。
スペインがあの形で1点をとることは織り込み済み。
それならば、いかにしてスペインを破るか。
勝機があるとすれば、CK、FKからの1点で先制して、PK戦で勝つということになるだろうか。
ドイツとスペインが優勝候補の双璧であることがわかった。
イタリア-アイルランド
イタリアは青×白の1st
アイルランド白×緑。C組では唯一、2節終了時点で敗退が決まっている。
35分、GKが捕球できず与えたCK。カッサーノが決めてイタリアが先制。
アイルランド国民にとってはやるせない凡ミスだった。
勝たなければ敗退となるイタリア。
前半を終えた時点ではグループ1位につけている。
後半、常にイタリアが攻めているのだが、思わずうまい!とうなりたくなるような攻撃はない。
20分を過ぎると、イタリアは引いて守ることにしたのか、アイルランドが攻める局面に変わる。
追いつかれたら敗退。
そういう緊張の44分を戦ってきたイタリア、CKから暴れん坊バロテッリがオーバーヘッドで2点め。
勝ち抜けを決定づける。
イタリア 2-0 アイルランド
そこにスペイン勝利のニュースが伝えられ、2位通過が決まり喜ぶイタリア選手たち。
勝利の時点で勝ち抜けはわかっていたはずであり、1位通過ではなかったことを喜んでいたのだろうか。
ユニフォームを脱いだバロテッリ。アナウンサーが「いい体してますね」とコメントを述べた。
イタリアが優勝するとすれば、彼のプレーと言動がポイントになるかも知れない。
ユーロ2012 12日め グループD 3節
イングランド 1-0 ウクライナ
予選での退場のペナルティで1,2節に出場停止だったルーニーが出場。
イングランドは後半にイングランドが先制。
1位通過を決めた。
ゴールを決めたのはルーニーだが、それはそこに居合わせたのがグランドキーパーだったとしても決められたであろうイージーボール。
35歳のシェバは後半途中からの出場。
見どころの少ない試合だった。
スウェーデン 2-0 フランス
イングランドがリードしたことにより、フランスは何点差で負けても2位通過というおいしい状況を手に入れてしまった。
そして試合はその通り、フランスが惨敗。
ズラタンが最後にかっこいいところをみせて大会を終えた。
これだけ楽に運べば、そしてこれだけ「屈辱の勝ち」を経験すれば、意外と次のスペイン戦ではいい試合をするのではないかという言葉遊びの世界でしか期待ができない。
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