ユーロ2008 チェコ-ポルトガル戦 を振り返る
ユーロ2012準決勝1
A組1位-B組2位
チェコ-ポルトガル
この両者はユーロ2008で対戦している。
2008年6月11日 18:00(日本時間 12日 1:00)
この日、チェルシーが2008-09シーズン監督として、ルイス・フェリペ・スコラーリの就任を発表した。
グループリーグA組 第2戦 チェコ-ポルトガル
ホーム扱いチェコは赤。
アウェイ扱いのポルトガルは上下白の2ndユニフォーム。
チェコはユーロ7度めの出場。1976年に一度優勝している。
大会前のFIFAランキングではポルトガルの上にいた。
ネドベドはW杯2006で代表を引退。ゲームメーカーのトーマス・ロシツキ(MF 当時アーセナル)は怪我のため召集できなかった。
チェコのGKはこの時もチェルシーのペトル・ツェフ。
<前半>
ポルトガルは前の試合トルコ戦と同じメンバー。
チェコは第1戦に使わなかったミラン・バロシュを起用。
8分 ロナルドが放ったシュートのこぼれ球を、デコが俊敏な身のこなしで押し込んで先制ゴール。
16分 シオンコが同点ゴール 1-1
同点になってからは、ミラン・バロシュが統率する攻撃がすさまじく、ポルトガルは守勢に回る。
19分 ペチが2度目のミドルシュートを放つ。実況アナウンサーは「マニシェを思い出してしまいます」と、マニシェの招集落選を惜しんでいる。
23分 デコがPKエリアのすぐ外から放ったシュートは枠の右上に外れた。
30分 ボジングワが今大会チーム初めてのイエローカードをもらう。
ロスタイム ゴール前でデコがファウルをもらう。ロナルドが蹴ったFKはノーバウンドでツェフが捕球。ここで前半終了。
<後半>
ポルトガルがロッカールームから出てくるのが遅れる。審判が注意を与えたのか、ロナウドは審判を見やり不満の表情。 スコラーリが追い抜き際に「いい加減にしろよ」とロナルドの肩を叩く。
18分 オフサイドトラップにかからぬよう、タイミングを計って右サイドに侵入したデコがロナルドにラストパス。ロナルド今大会初ゴール。
29分 ジョアン・モウチーニョ(MF)out→フェルナンド・メイラ(DF)in
30分 デコがゴール前でファウルをもらう。FKはシモンが「俺が蹴る」とボールを離さない。カルバーリョとデコが長老会議。ロナルドは僕じゃないの?と遠巻きにしている。デコが折れて、シモンが蹴ったボールは壁に跳ね返った。
34分 ゴメス(FW)out→ウーゴ・アルメイダ(FW)in
35分 シモン(MF)out→クアレスマ(FW)in クアレスマはユーロ初出場。
45分 FKからデコがクイックなリスタートで、前線のロナルドにロングパス。フリーでゴール前まで進んだロナルドはツェフとの間合いを十分に詰めておいて、左から走り込んだクアレスマへ配球。クアレスマが難なくインサイドでゴールに流し込んだ。クアレスマはユーロ初ゴール。
試合終了
勝ち点6 得失点差+4
続いて行われたスイス-トルコ戦でトルコが勝ったことで、2節終了時点でポルトガルのA組1位通過が決定。
ルイス・フェリペ・スコラーリは「スイス戦も全力で戦う」とコメントした。
今から4年前、白いユニフォームを着たポルトガルはチェコに快勝している。
その時と違うのは、3点すべてに絡んだデコはもう居ないということだ。
ただし、ユーロ2012のポルトガルはいびつな空気が消えている。
デコがいる時は"困った時のデコ頼み"とばかりに、出しどころをデコに任せてしまうひ弱さが見えた。
それがデコがマークされた時に弱みとなっていた。
多くの選手に主体性が高まった2012チームの躍動を祈る。
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