« ユーロ11日め スペインの「あの攻撃」 それに勝つには | トップページ | 余裕のスペイン 実は何も与えられていないフランス »

2012年6月25日 (月)

ユーロ2012 14日め 奇異な1日は今日ではない。

再選挙ではユーロ圏の支援を受けるための緊縮財政を受け入れる政権ができたギリシア。
そのユーロ圏経済を支えているドイツ。
スタンドに詰めかけた両チームのサポーターには、いつも以上に熱くたぎる思いがあるだろう。

ユーロ2012 14日め 準々決勝2
ドイツーギリシア
優勝候補筆頭のドイツ。ゆるいA組を2位で抜けてきたギリシア。
ポルトガルが苦手としているドイツだから、できればどこかで負けて欲しい。
だが、この試合ではそれはほとんど望めない。
ドイツのシュートがすべて不運にはまり、ギリシアのシュートが1本だけ幸運に恵まれる。そんなことはまずないだろう。

B組1位ホーム扱いのドイツが白×黒の1st。
ギリシアは上下青。
柴田恭兵を若くしたようなレーブ監督は、得点王で並んでいるマリオ・ゴメスをベンチに置きクローゼを先発させた。

<前半>
開始早々から一方的に攻めるドイツが先制ゴール。
いきなり試合が終わってしまった。
かと思ったらオフサイド。
14分 サバラスにイエローカード。サバラスは「ちがうよ」と笑っている。
22分 ドイツが完全に崩したが、エジルのシュートはGK正面。
26分 ギリシアがカウンター。完全に裏を取ったがGKが枠外まで飛び出して蹴り出した。
32分 ギリシアが初シュート。イージーボールをGKが寝そべって押さえる。
34分 ドイツのCK。高くて強い選手が揃うドイツのCKは相手サポーターならば、目を開けていられないほど怖い。
38分 21人がギリシア陣営に入っている時間が長い。シャツをパンツに入れているラームがロングシュート。とうとう先制点が入った。
48分 先制した後も試合は画面右、ギリシア陣内でつづいたまま終了。

<後半>
ギリシアはDFツァヴェーラスに替えてMFフォターキスを入れた。
ドイツは安心の2点めを取るべく前へ出る。
7分 ギリシアカウンター 2-2 となるが不発。
9分 ギリシアカウンター 2-3 右からのクロス。サマラスがさらに加速してDFより前に出た。ギリシアまさかの同点ゴール。
引きつづきドイツは攻勢を続け、試合の大半は画面向かって左側で行われる。
16分 ケディラが右からのクロスをインステップのジャンピングボレーでGKの上に突きさす。"個人技"と呼ばれる類いの技術が高いゴールで、試合の主導権そのままのスコアが刻まれた。
17分 ゲカスがいい位置からシュートの機会を得るが大きく上にふかす。
22分 右からのCK、GKが飛び出したが触れずクローゼが決めた。これで安全圏の2点差。首相の喜びがだんだん目減りしている。
29分 走りが落ちてきたギリシアDFが裏を取られたこぼれ球。ロイスが高速シュートを隅に決めて3点差。
実況アナウンサーが「勝負あり」と言い切る。
42分 PKエリアでドイツの20番がハンド。判定に抗議もしない。PKをサルピンギティスが決めてギリシアお別れのゴールが右隅に綺麗に決まった。

ドイツ 4-2 ギリシア
ギリシアはドイツに6戦全敗。苦手のDNAを覆す奇異な1日は、今日ではなかった。
決勝切符のうち1枚はドイツの手に渡るのは確実。そんな言い切りができるほどドイツは強力。

欧州サッカー用語集

| |

« ユーロ11日め スペインの「あの攻撃」 それに勝つには | トップページ | 余裕のスペイン 実は何も与えられていないフランス »

デコ」カテゴリの記事