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2012年6月21日 (木)

ユーロ2012 9日め A組ですら、どんでん返し

ユーロ2012 9日め

グループリーグ3節は、グループ毎に2試合を同時開催する。
WOWOWは3つのチャンネルのうち2つを使い、2試合を同時生中継。
その後、たすき掛けにして、もう1つの試合を録画中継する。
同時2番組以上の録画ができない環境をもつ視聴者への配慮だ。

ギリシア-ロシア
ギリシアは白の上下1st。
ロシアはオレンジ上下の1st。
引き分け以上でよいロシアが慎重な姿勢をとるが、それでも攻勢はロシア。
40分過ぎ、アナウンサーが「チェコ-ポーランド戦も得点が入っていないようです」と伝える。
そうか、勝ち抜けがかかる最終節・同時生中継の場合、ネタをばらしてしまうのか。
46分、残り30秒というところでロシアDFが緩慢なボール扱いでギリシアのスローイン。ロングスローがあっという間にカラグーニスに渡りギリシアが先制。

19分「後半15分を経過して両チーム得点がありません」
二度めの他球場速報が入る。

勝ち点で3チームが並んだ場合、
1,当該チーム同士の得失点
2,グループ全体の得失点
3,グループ全体の総得点
という優先順で順位が決まる。

この状態のままではチェコ、ギリシア、ロシアが勝ち点4で並び、ギリシアとロシアが勝ち抜けとなる。
互いの利益のために、このスコアを維持しようという意図が働くのか。
そう考えていると、後半27分にチェコが先制。
現時点ではチェコ・ギリシアが勝ち抜け、ロシアが敗退。
めまぐるしく状況が変わる。
だが、グラウンド上の選手は目の前の1点に集中している。
アディショナルタイムは4分。
ここで「チェコ勝利」の速報。

ギリシア 1-0 ロシア
勝ち点6としたチェコが1位通過。
ギリシアとロシアは勝ち点4で並ぶ。
2チームが並んだ場合、直接対決の勝敗が最優先される。
たった今ロシアを破ったギリシアがグループ2位で決勝トーナメント進出。
ギリシアの対戦相手はグループBの1位、ドイツが濃厚だ。
しかし、球運の表裏が激しく裏返るユーロではドイツさえ勝ち抜けを約束されていない。対戦相手はポルトガル、デンマーク、オランダと4国すべての可能性が残っている。
翌日、ギリシアの再選挙が行われる。

チェコ 1-0 ポーランド
そのプレーを楽しみにしている選手もいない。
どちらのチームにも思い入れがない。
そんな試合を見る時に唯一の見どころは"勝敗"だが、それが事前にわかってしまった試合だ。
唯一の興味はポルトガルが2位通過で準々決勝に進出した場合、相手となるチェコ。そのチーム状況だ。

チェコは上下赤の1st。ツェフは今日も黒いヘッドギア。
開催国ポーランドは上下白。
唯一の得点はカウンターからイラチェクが1人で持ち込み、巧みな切り返しで決めた。
こうして完封してみると、やはりツェフの存在は驚異だ。
ポーランドのシュートはツェフを意識して、ことごとく枠を外していた。

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