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2012年6月20日 (水)

ユーロ2012 8日め 勇者は落ち着かなければならない。

ユーロ2012 8日め

ウクライナーフランス
ウクライナは黄色の上下。
フランスは濃紺の上下。

今大会初めて、画面に映るほどの強い雨が降るドネツク地方。
前半4分、雷が鳴ったところで主審が試合を止めた。
選手がロッカーに引き上げる。
雨水が滝のように排水溝へ流れ込む国際映像が流れる。
雨で試合が止まるのを初めて見た。
雷が去った1時間後に再開。
28分と38分、フリーのシュートを"クロアチアの第4GK"とアナウンサーが言うピアトフが止めた。
前半はピアトフの奮闘が奏功して 0-0 で終了。

いつもと同様の長いハーフタイムが終わり後半が始まる。
サッカーは何が起こるかわからない。
後半1分のことだ。
延長戦のないグループリーグだから時間指定で録画予約をしていたため、録画が終わってしまった。

・・・と思ったが、続いて録画していた次戦スウェーデンーイングランド戦を選択すると、後半42分の映像が残っている。
スコアは 0-2 でフランスがリード。
失った41分間は戻ってこない。
次戦の放送時間が押しており、試合後のダイジェストはなかった。

ウクライナ 0ー2 フランス
アナウンサーが力説していた"第4GK"の第4に問題があったのだろうか。
どのようにしてフランスに2点も入ったのかは、さっぱりわからない。

ユーロ2012 8日め
スウェーデンーイングランド
ドネツクでの試合が1時間中断。2時間45分遅れで試合が始まるキエフには雷は鳴っていない。
定時開始はできる状況だ。
ここでUEFAは、テレビで見ているファンに配慮。
試合進行がかぶらぬよう開始を15分遅らせた。
いつの時もUEFAの商業的配慮は、こなれていて秀逸だ。

スウェーデン黄色×青。
イングランド紺シャツ×濃紺パンツの2nd。
両者ともにメーカーはイギリスのUMBRO。

注目のキャプテン握手。ズラタンは目を見ていたが、ジェラードは好ましく思っていないのか視線を外す。
前半29分、前戦に続きジェラードの正確なクロスがキャロルが頭に合って先制。かつてのベッカムからジェラードへ。イングランドでは正確なクロスをあげるDNAが引き継がれている。
ここにランパードがいないのは残念だ。ゲームメーカーでありシュートもうまい彼がいれば、イングランドファンは期待を持って観戦できる。
大会直前に負傷したランパード。今頃どこでこの試合を見ているのだろう。
後半早々、PKエリア正面からズラタンのFK。こぼれ球がオウンゴールとなりスウェーデンが追いつく。
13分、FKからメルベリが頭で合わせて逆転。勝ち誇ったズラタンがGKに対して暴言を吐いている。そこでそういう態度は要らないのに。
ミルナーがみるなーは言わずにウォルコットと交替。19分、そのウォルコットが絶妙のループシュートで同点。
今大会、全チームを通じてフリーの好機に芸のない地を這うシュートで止められるシーンが続いていたが、ようやく余裕と機転にあふれたゴールが出た。
これからいよいよ、名選手の底力が出て面白くなっていく予感がある。
その予感は14分後にイングランドが実現する。
ターンしながらヒールで角度を変えるウェルベックの名人技で再逆転。
追加時間1対1で打ったジェラードのシュートはGK正面。ここで取れなかった1点が得失点差の争いになった時、効いてくるかも知れない。

スウェーデン 2ー3 イングランド
イギリスのロックバンドQUEENの「We will rock you」が場内に流れている。この瞬間に接する時はイギリス国民が羨ましい。
イングランドはW杯とユーロでスウェーデンに初勝利。
苦手のDNAを払拭した。
スウェーデンのグループリーグ敗退。
おごれる者久しからず。勝者も敗者も常に冷静でいなければならない。この試合が我々の日常生活の教訓を改めて思い起こさせてくれた。

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