いよいよ明日はポルトガル-オランダ戦
6月17日 3:45(日本時間)
グループB
ポルトガル-オランダ
デンマーク-ドイツ
グループリーグの1,2戦までは、グループ毎に 1:00,3:45 と時間差をつけて行われてきたが、第3戦は同時開催される。
これはグループ通過の駆け引きのために、わざと勝ちを狙わない行為を抑制するためだ。
「死の組」グループBは2節を終えて、4チーム共に決勝トーナメント進出の可能性を残している。
2連勝のドイツは引き分けで通過が決まる。
デンマークは勝ち、引き分け、負け、いずれの場合でも通過の可能性が残る。
オランダはポルトガルに2点差以上で勝ち、デンマークが敗れた場合に2位通過の可能性が残る。
そして最後にポルトガルだが、状況はデンマークと同じ。
2点差勝ちで1位、勝ちと引き分けの場合2位通過の可能性があり、負けでもドイツがデンマークを破った場合に2位通過の可能性が残る。2点差以上で負けた場合はノーチャンスである。
3節を終わった時点で、3チームの勝ち点が並ぶケースが2通りある。
6点 ドイツ ポルトガル デンマーク
3点 ポルトガル デンマーク オランダ
2チームの勝ち点が並んだ場合の順位優劣の最優先は、直接対決の勝ち負け。
一方、3チームの場合は相互の勝ち負けが巴になるため、得失点差で決まる。
さらに得失点差が並んだ場合は総得点。
グループBはここまでの4試合で2点差がついた試合はなく、すべてが1点差。
ポルトガルがデンマークに勝った試合で、ついた得失点差は+1だが、総得点3を取っていることは貴重である。
オランダは2連敗したとはいえ、3節では 2-0 を目指せばよいのである。
先制点がオランダに入れば、ポルトガルは前に出なければならない。そこで2点差をつける可能性がないとは言えない。
ポルトガルが先制した場合、オランダは逆襲して3点を取らなければならない。
前に出て攻めるチームをポルトガルは苦手にしていない。
スペースがある敵陣を抜くのは、スペインやポルトガルのような"攻撃型"と言われているチームにとって得意とするところだ。
直近の対戦(W杯/ユーロ)
ユーロ2004(ポルトガル開催)準決勝
ポルトガル 2-1 オランダ
2列めに並んだのはロナルド、デコ、フィーゴ。
前半26分、デコのCKをロナルドがヘッドで合わせて先制。
後半13分、ショートコーナーからマニシェが2点めを決めた。
W杯2006(ドイツ開催)準々決勝
ポルトガル 1-0 オランダ
デコのクロスをパウレタが落とし、マニシェがきれいに決めて先制。
後半にはデコとオランダのジオが累積警告で退場となり、バルセロナで同僚の2人が仲良く観戦する絵が微笑ましかった。
2節を終えてグループ2位につけるポルトガルが、最低でも-1(1点差負け)という2位狙いの慎重な試合をするか。
優勝に向けて必須条件である1位通過のため、2点差勝ちを目指してノーガードの撃ち合いをするか。
パウロ・ベントの采配が結果を大きく左右する。
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