ポルトガル-オランダ その余裕の展開となった要因
ユーロ2012 10日め グループB 3節
ドイツとポルトガルが「勝てば勝ち抜け」
デンマークとオランダが「負ければ敗退」
ハルキフ
ポルトガル - オランダ
ホーム扱いポルトガル国歌が後から流れる。ロナルド今日は歌う。
ポルトガルは1st。
オランダは初めて2ndの上下黒。オレンジではないオランダはオランダらしくない。ちなみにオランダと呼んでいるのは日本だけで、国名はNETHERLANDSである。
<前半>
6分、正面からロナルドのFKはDFに当たる。
2-0の勝ちが必要なオランダの時間がつづいた11分、ファンデルハールトにきれいなカーブシュートを決められてしまう。
ポルトガルはここがデッドライン。最悪でもここで止めなければならない。
15分、ゴール前に持ち込んだロナルド。シュートはボール1個枠を外す。
17分、1対1で持ち込んだポスティガのシュートはGKが弾く。
22分、ナニのヘッドはGKが好セーブ。
24分、ドイツ1-1デンマークの速報が入る。ポルトガルは引き分け以上が必要となる。
28分、ジョアン・ペレイラが絶妙のスルー。ロナルドが決めて同点。この時点ではポルトガルが2位となる。
ロナルド父さんは「はい整列」とばかりに、引率する子ども達に集合をかけている。
34分、CKにロナルドがヘッドで合わせるが枠の右へ。
37分、ベローゾFKを曲げて直接狙うがわずかに上。
アディショナルタイムなしで前半終了。
ドイツ 1-1 デンマーク
ポルトガル 1-1 オランダ
<後半>
2分、クリスチアーノ・ロナルドのシュートはDFがブロック。
14分、ロナルドからのパス、ポスティガのシュートが入ったがオフサイド。
18分、ポスティガに替えてオリヴェイラ。二十歳の若者今度こそ期待に応えるか。
20分、コエントランのシュートはGKがナイスセーブ。
23分、ファンペルシーにイエローカード。
27分、足を引きずっていたメイレレスに替えてクストティオ
27分、ロナルド絶妙のクロスにナニが合わせるがGKがナイスセーブ
28分、ほとんどの選手が攻め上がってしまったオランダ。カウンターからPKエリアに入ったロナルドは2度持ち替える時間があった。
ロナルド1点めとは違い即座に喜びを爆発させる。CKフラッグに向けてスライディングを決めたが、あまりに速い。「あれ?」と振り返った時、チームメイトはまだ誰もそばに来ていなかった。
36分、ロッベンのナイスシュートはサイドバーを直撃。
41分、FWナニに替えてDFロランド。意図がわかりやすい交替。
42分、ロッベンのシュートはDFに詰められて右へ外れる。
44分、ロナルドのシュートはポストに芯を食う。
アディショナルは4分。
ドイツは2-1でリード。
47分、ペレイラにイエロ-
ここでドイツが勝利。
49分、試合終了
ポルトガル 2-1 オランダ
座り込んでガッツポーズのロナルド
すぐに交換の要求に応じ、ユニフォームはなくなっている。
控えのビブをつけたファンボメルが口元を隠して監督になにか話している。
当初キャプテンマークを巻いていたファンボメル、最終節はベンチで終えた。
デンマーク - ドイツ
デンマークは赤×白の1st。
ドイツは白×黒の1st。
19分、ポドルスキーがこぼれ球を押し込んで先制。
23分、CKの混戦からクロンデーリがヘッドでGK頭上を破り同点。
ドイツ選手は皆、体幹が強い。これが他国との違いだ。
よくサッカーでフィジカルというのは「体幹力」と「持続力」ドイツ選手は大半がそれを兼ね備えている。
28分、ポルトガルが追いついた速報がもたらされる。デンマークは勝ちが必要になる。
ポルトガルが3節に余裕を持って臨めた要因は、デンマーク戦が多得点試合となったことだ。
ポルトガルが3点をとっていることで、ドイツでさえ負けると敗退というハードルを越えなければならなかった。
ハードルは高いほど焦りとなり、低いほど余裕となる。
後半29分、クローゼが入ったところでポルトガルのリードが伝わる。
ドイツは1点を失うと敗退というタイトロープ上に立った。
しかし、レーブ監督緊張の時間はわずか3分。
32分、攻め込んでいたデンマークは2人しか戻っていない。カウンターで持ちこんだドイツはラースベンダーが楽々ゴール。
期せずして2会場の2点めは同じ形で記録された。
デンマーク 1-2 ドイツ
レギュレーションとにらめっこして検討した勝ち抜けだが、とてもわかりやすい形で終わった。
9 ドイツ
6 ポルトガル
3 デンマーク
0 オランダ
ロナルドの談話
「我々は目標のグループリーグ突破を果たした。決勝トーナメントはどこが勝ってもおかしくない。我々にもチャンスはある」
開幕前、日本人サッカー関係者にWOWOWの番組で「ポルトガルの優勝?ムリでしょ」と一刀両断されていた。
そんな前評判の低いチームには、ロナルドの殊勝なコメントが似合う。
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