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2012年7月19日 (木)

藤原新に2つのヒントをもらう

レース5週前の練習を終えた。
前傾を意識したフォームがいい感じになってきた。
視線は低く5m前あたりを見る。アゴを上げない。
レースペース走(以下RP走)は10kmを過ぎたあたりでだれてくるが、気合いを入れ直してペースを守る。
練習で頑張れば強くなる。強くなれば本番が楽になる。負荷をかけた練習こそが大切だと思いながら走った。

レース4週前
平地を歩いていても、左足くるぶし当たりが痛む。
湿布して様子をみる。
土曜日の練習は距離走をやめてLSDに替える。
ずいぶん姿勢が良くなってきている。

日曜日は駒沢で15kmRP走。
グリップ給水ボトルに入れるドリンクは、OS-1+アミノダイレクト。
駒沢は比較的、ランニングに向いたコースだがそれでもマナーはいまひとつ。
ジョギングコースを走る自転車。
ジョギングコースをスマホを操作しながら散歩する人。
コース上で立ち止まりケータイ通話するランナー。
よそへ行って欲しい。
川内優輝に合同練習をもちかけられた藤原新が
「駒沢は混むからいやだよ」
と言っていた。混むだけならまだしもこれだけマナーが悪ければ、プロランナーが走る気になれないのもうなずける。

練習を終えて「東京マラソン2012」を見る。
川内優輝を応援するためだ。
ところが川内優輝はスペシャルドリンクを2度も取り損ね、そこから失速してしまう。
あれだけきょろきょろと指定されたテーブルを見回して、それでもボトルが見つからないのだから、ボトルはきっとどこか手の届かない場所にあったのだろう。

この日の主役は藤原新。
現在はミキハウスの契約ランナーだが、この時点ではフリー。
内村航平と同じ長崎県諫早市出身。
諫早と言えば倉田まり子。今は実業家らしい。
同県人ゆえに愛着がわく。
"日本人同士の戦い"で牽制し合うせこい日本人ランナー達を尻目に、ぐんぐんと前を追う。
終盤さらに足が伸びてゲブレシラシエを破った。
テレビを見ていて注目したのは、首に提げた「SEVメタルレールSi」
ランニング雑誌で見て、25,000円もするのだからきっと効くに違いない・・
とは思っていたが、誰もレースでつけている姿を見ない。

メーカーは「呼吸筋に反応して、持久力をあげる」と宣伝している。
効能は血行促進、疲れ痛みむくみの軽減。
「ヘッドがヨコになっているので、運動時に揺れにくい」という触れ込みだが確かに、藤原新のSEVはばたつかず安定していた。
完走や記録を金で買うグッズと言える。

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ロンドン五輪を30歳で迎える藤原新。
今回の代表男女6人のなかでは、もっともレース内容に期待が持てる。
藤原新のフォームは前傾していないのに速い。
そして腰が高い。
このフォームには大きな関心を持った。

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