ネタバレ五輪始まる
2008年夏季五輪は開催地と日本の時差がほとんどなく、録画しなければ翌日の仕事に差し支えるような深夜の競技はなかった。
またその頃、SNSは既に盛んだったが、twitter前夜だった。
この前の欧州開催五輪は、2004年のギリシア五輪。
その頃はSNSさえまだ普及する前だった。
2012年、欧州で開催される8年ぶりの五輪。
時差は8時間。
およそ半分の競技は日本時間24時を回ってから始まる。
ただでさえ、熱中症で1日千人が救急搬送されるような猛暑だ。
夜中まで五輪を見ていては体がもたない。
そして、格段に普及が進んだハードディスクレコーダー。
多くの人が「録画して翌日に見る」という初めての経験をする。
結果を知らないまま翌晩を迎えて、どきどきしながらスポーツを見る。
待ち時間はどんどん早送りで飛ばすことができる。
なんと、すばらしい方法だろう。
誰もが、いや多くの人がそう思う。
ただし、そのためには「結果を知らずに1日過ごす」という作業が必要になる。
欧州サッカーを見ている人ならば、そのあたりは心得ている。
ネットのニュース。
twitter。
夕刊。
この3つに気をつければよい。
サッカー仲間は、ネタバレになるような情報を喋ってはいけないということを心得ており、サッカーの話題をおくびにも出さない。
まれにその人がサッカーファンであることを知っている人の中に「ポルトガル勝ちましたね」などと、余計なことを言う奴がいるが、レアケースだ。
ところが、2012年ロンドン五輪を取り巻く状況は厳しい。
午前2時前頃に終わる競技では、朝刊の大見出しに結果が出ている。
朝刊の見だしは自宅、会社、駅売り・コンビニ売り新聞と、いたるところで露出している。
それを避けるのは難しい。
朝刊の〆切に結果が間に合わない競技は、
ネットのニュース。
twitter。
夕刊。
これらの3つにきをつける。
ただし、欧州サッカーとは違い、五輪はとても多くの人が見ている。
そしてそれは"録画して見ている人がいる"ことを知らない人たちだ。
そういう人たちに言わせれば、スポーツを録画して見るなんて、おかしいんじゃないの?スポーツは生で見てこそスポーツじゃないの?ということだ。
スポーツを録画して見る文化がまだ、根付いていない日本。
ネタバレを恐れて過ごしたり、ネタバレを言った人を怒るのは不健康だ。
午前2時までに終わる競技は、仮眠をとった後に起きて見る。
あるいは早朝に起きて、出社前に録画で見た方がよいだろう。
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