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2012年7月24日 (火)

藤原新が金メダルを取るかを見分けるポイント

2012年夏季五輪男子マラソンプレビュー

ロンドン五輪2012の男子マラソンは2012年8月12日夜に行われる。
テレビでは地上波のNHK総合で 18:55から21:15まで生放送する。
*時刻はすべて日本時間

日本はお盆の前日。
明日からしばらくお休み。
久しぶりに親戚が集まった大家族団らんのお茶の間、ビールを一杯やりながら和やかな時が流れる。
そんな目の前で、世にも珍しい無茶なレースがおこなわれる。

これがマラソンかっ
しかも、オリンピックだし。
ありえね~

いつもは使わないような若者言葉で、日本中のブラウン管じゃなくて大型液晶に、ツッコミが刺さるだろう。

「人が走るF1モナコGP」
男子マラソンは、ロンドン五輪17日間のフィナーレを飾る。
・・と言いたいところだが、なぜか最終競技はバスケットボールである。

女子マラソンとコースは同じだが、1つだけ違うことがある。
それは、1週間前に女子のレースをやっているということだ。
この過酷なコースでは事前に10km走の大会を行い、いくつかの課題をあぶり出した。
藤原新が中継車とぶつかったことは、1つの改善点となっただろう。
しかし、マラソンと10kmは違う。
マラソンの準備としておこなうミニ大会が、実際の運営にはほとんど役に立たないことが、過去にも実証されている。
女子マラソンで本番を行えば、実際にはどんなことが起きるかがわかる。

それによって大会運営者は対策を練り、1週間で間に合わせる。
女子マラソンがボロボロな運営になったとして、2週つづけて世界の笑いものになるのは、英国紳士たちのプライドが許さないだろう。

一方では、男子選手たちも、女子マラソンを見て対策を練る。
給水所ではどの程度の混雑が起きるのか。
どのカーブでたくさん人がぶつかるか。
どのポイントで選手が転倒するか。
何人が靴を踏まれるか。
どれくらいの選手がリタイアするか。

F1ドライバーがコースの隅々まで頭に入れて走るように、マラソンのモナコGPといえるこのコースの場合、ランナーはコースを詳細に知る必要がある。

実際に経験したマラソンランナーであれば、同意していただけると思うが、マラソンで「2周」はきつい。
1周が終わった時点で、絶好調の場合のみ苦にならない。
だが大半の場合「あと1周か・・」「また同じところを走るのか」というのは苦痛以外の何者でもない。
それがロンドン五輪は「3周」
しかも石畳とカーブが多い、あり得ないコースを3周だ。

男女ともに1周を終えたあたりでリタイアする選手が続出するだろう。
入賞圏内の8位グループまでの選手以外は、全員やめてしまってもおかしくない。
プロランナーにとって大会は五輪だけではない。
故障の危険を冒してまで、完走で国民に顔を立てる必要はないのである。

特に、故障したくないと考えるのは優勝候補のケニア・エチオピア勢だ。
日本のように引退後も実業団の指導者やメディアの仕事があるわけではない。
賞金が高いレースに1つでも多く出て、一族が一生暮らせるだけのお金を稼がなければいけない。
世界記録保持者のマカウは選考レースでリタイアしてしまい出場しない。
今後、世界記録の更新や1時間台を狙おうという選手たちは、そもそも出場したくないはずだ。

日本代表選手は2012年3月12日発表。
福岡国際で"日本人1位"の実績をもちながら、東京マラソンで"世界で闘えるタイム"をめざして失速した川内優輝は選ばれなかった。
従来の実業団選手ならば、当確が出た時点で出場を見送ったはず。
参加することよりも、勝つことに意義を求めた川内優輝こそ、五輪代表にふさわしかった。

世界で闘うことを念頭に置いてきた藤原新以外はまったく期待できない。
考えられる優勝手段は1つ。
1周めをハイペースで飛ばして渋滞から抜け出すことだ。
給水を確実にとり、転倒のリスクがないところで走る。まさにF1やMotoGPにおける「ポールtoフィニッシュ」すべてのラップが前が開けたクリアラップであり、効率でいえばこれしかない。
銅メダル狙いならば、1周めを極端に抑えて走る「ど素人!走法」もある。
後半に足を残しておき、前が伸びないことを見越して、諦めずに拾っていく。

藤原新がスタート地点の直線「ザ・マル」から右に曲がる第一コーナーでホールショット(1位通過)を決めるようならば、金メダルが見えてくる。

ど素人!マラソン講座

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