32年の時を超えてカセットから流れる1980年ロックグランプリ
懐かしのカセットテープを聴いている。
いつかカセット再生機を買ったら、聴こうと思っていたテープだ。
1980 Rock grand prix
NHK FM
1980年12月30日
DJ 渋谷陽一
リスナーからのハガキによる投票で年間ランキングをつける番組だ。
まず初めは
★Brightest hope
日本語で言えば「新人王」というところか。
得票数は1位から10位までが紹介されるが、曲がかかるのは3位以上。
3位 ギャングスター スペシャルズ
2位 キッド プリテンダーズ
1位 プロウラー アイアン・メイデン
この番組で初めてアイアン・メイデンを聴いた。
まだ博多には貸しレコードがなかったので、これをきっかけにしてアイアン・メイデンのLPレコードを買った。
つづいて
★日本のロック
聴きながら気に入らない曲は STOP
REW で頭出しして、次の曲に備える。
そういう録り方をしていたようで、テープには6位、2位、1位だけが記録されている。
6位 ユーメイドリーム シーナ&ザ・ロケット
2位 ライディーン YMO
1位 トランジスタラジオ RCサクセション
ライディーンが終わった後、渋谷陽一の「いやぁ売れましたなぁ」という第一声がこの世代を反映している。
あの頃、誰もがYMOをテープやレコードで持っていた。
ちなみに1980年といえば、佐野元春デビューの年だが、渋谷陽一が読み上げた得票数ベスト10にはランクインしていない。
この時代、ロックといえば欧米のものであり「日本のロック」と言われると、むりやりな違和感があった。
★Best artist
5位 オールナイトロング リッチー・ブラックモア
4位 エルベッコ ジェフ・ベック
3位 ハングリーハート ブルース・スプリングスティーン
2位 アッシュズトゥアッシュズ デヴィッド・ボウイ
1位 スターティングオーバー ジョン・レノン
リッチーはまだいろいろと物議を醸す前。
ジェフ・ベックは「ライブ・ワイヤー」の後、忘れかけられている。
ブルース・スプリングスティーンは未来日。
ジョン・レノンが新譜を出して1位を取っていた時代だ。
★Best group
6位 ロンドンコーリング クラッシュ
5位 スターゲイザー レインボウ
4位 エモーショナルレスキュー ローリング・ストーンズ
3位 ディードゥドゥドゥディーダーダーダー ポリス
2位 プレイザゲーム クィーン
1位 ロイヤルオーリアンズ レッド・ツェッペリン
その年に出たアルバムが対象というわけではないので、アーティストとグループはたまたまその年の人気投票である。
当時、NHK FM 洋楽の顔だった渋谷陽一の好みを反映したランキングになっている。
大貫憲章がDJだったら結果が違っていただろう。
32年前、ラジカセがロッドアンテナで受信した音が、こうして今の時代になっている。
カセットテープという技術の高さに驚かされた。
| 固定リンク | 0
「音楽」カテゴリの記事
- クィーン福岡で最後の公演 九電2days 2日めは一転して超満員(2023.11.27)
- ライブ当日の昼に決まった緊急クィーン参戦(2023.11.26)
- 「Hot Space Tour '82」日本の初演地は福岡(2023.11.25)
- 1982年、クィーン「5会場6公演」の2daysはなぜか福岡(2023.11.24)
- 元春ライブで初めての「セットリスト記念撮影」(2023.09.23)