神奈川から来ている方は気をつけてください
「東京都内にお住まいの方は慣れていると思いますが、神奈川から来ている方は気をつけてください」
この言葉を聞いてなんのことを言っているのかがわかるのは、東京都内の私立小中高校関係者とその父兄である。
10月1日は「都民の日」
東京都が1952(昭和27)年に制定した記念日。
10月1日は東京都内の小中高は私立も含めて休校になる。
大学は休まない。
冒頭の言葉は、私立校に東京都内から通っている子どもや父兄は10月1日の休みに慣れているが、他県から通っている子どもや父兄は慣れていない。
だから、注意してくださいねという意味である。
都民の日は国の休日ではないので、休日と重なっても代替休日はない。
土曜日と重なった日も同様、振替はない。
土曜日は都民の日でなくても、公立校は休みである。
公立の子ども達にとっては、休みを1日損をした気分になる。
一方、私立の場合、土曜日は半ドン。
都民の日が土曜日と重なった場合、私立に通う子供たちとその先生は、半分がっかりした気分になるのである。
都民の日が土日と重なった直近のケース
2011年<土>
2006年<日>
2005年<土>
2000年<日>
1995年<日>
2012年10月1日は月曜日。
公立の子ども達は3連休。
翌週には体育の日(第2月曜)があり、2週続けての嬉しい3連休だ。
日頃、週休1日でがんばっている私立の子ども達にとっても嬉しい2連休。
東京都の条例は、その目的を
「東京都民がこぞって1日の慰楽をともにすることにより、その自治意識を高揚し、東京都の発展と都民の福祉増進を図る」と謳っている。
東京都にある企業は休みにならないので、サラリーマンの皆さんは有給休暇をとって"慰楽をともにする"必要がある。
子どもが居ない人にとっては、通勤の電車から高校生が減るくらいの違いしかない。
これでは、慰楽を共にしているとは言えず、実効性が乏しい。
「次の世代にツケを回さず、幸せな世の中を未来の子ども達に渡さねばなりませんっ!」
といったお題目を唱えている政治家の皆さんは、地域の自治意識を高めるために具体的な条例、法律づくりをしてもらいたい。
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