クライマックス ルールのおさらい 6年で変わった3つのこと
集客難にあえいでいたNPBがご都合主義でひねり出した秋の余興「クライマックスシリーズ」は2007年に始まり、今年は第6回を迎えている。
6回の間には3つの変わったことがある。
1つめは競技規則。
はじめの1年めだけは、今とは競技規則が違っていた。
【 2007年の競技方式 】
第1ステージ:年間リーグ戦2位対3位(3試合 すべて2位チーム主催試合)
↓
第2ステージ:優勝対第1ステージ勝者(5試合 すべて優勝チーム主催試合)
第1ステージ結果
パリーグ ロッテ2-1ソフトバンク
セリーグ 中日2-0阪神
第2ステージ結果
パリーグ 日本ハム3-2ロッテ
セリーグ 巨人0-3中日
パリーグは優勝チーム「日本ハム」が順当に日本シリーズに進んだが、セリーグは2位チームが一方的に優勝チーム「巨人」を破ってしまった。
これで2008年からルールが変わり、現在に至っている。
【 2008年~2012年の競技方式 】
第1ステージ:年間リーグ戦2位 対 3位(3試合 すべて2位チーム主催試合)
↓
第2ステージ:優勝チーム 対 第1ステージの勝利チーム(6試合 すべて優勝チーム主催試合)
・優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられる。
現在の競技規則なって行われた4回の結果は次の通り。
*左がリーグ戦上位チーム +1はアドバンテージ
2008年
第1
セリーグ 阪神1-2中日
パリーグ オリックス0-2日本ハム
第2
セリーグ 巨人2+1(1引き分け)-1中日
パリーグ 西武3+1-2日本ハム
2009年
第1
パリーグ 楽天2-0ソフトバンク
セリーグ 中日2-1ヤクルト
第2
パリーグ 日本ハム3+1-1楽天
セリーグ 巨人3+1-1中日
2010年
ファースト
パリーグ 西武0-2ロッテ
セリーグ 阪神0-2巨人
ファイナル
パリーグ 福岡ソフトバンクホークス2+1-4ロッテ
セリーグ 中日3+1-1巨人
2011年
ファースト
パリーグ 日本ハム0-2西武
セリーグ ヤクルト2-1巨人
ファイナル
パリーグ ソフトバンク3+1-0西武
セリーグ 中日3+1-2ヤクルト
過去5回でリーグ戦の順位別にみた、クライマックス優勝回数は以下の通り。
パリーグ
優勝 4
2位 0
3位 1
セパリーグ
優勝 4
2位 1
3位 0
こうして見る限り、リーグ戦優勝チームが圧倒的に好成績を収めている。
2008年移行の現行ルールになってから、セリーグは4回ともに優勝チームが勝っている。
変わったことの2つめは「呼称」
2007年~2009年は「第1」「第2」ステージと呼んでいたが
2010年~2012年は「ファースト」「ファイナル」と呼んでいる。
ファーストの次はセカンドだと思う。その後に日本シリーズがあるのにここで「ファイナル」というのは腑に落ちない。
変わったことの3つめは「日程」
2007年~2011年はパセで日程がずれていた。
この5年において、日本シリーズの戦績はパリーグの4勝1敗。
投手の登板間隔を同じにして有利不利をなくすためには、同一日程が自然なのだが、興業優先で1日ずらしていた。
2012年は同日スケジュールで開催されている。
2012 年
ファースト
パリーグ 西武1-2ソフトバンク
セリーグ 中日2-1ヤクルト
ファイナル
パリーグ 日本ハム+1-ソフトバンク
セリーグ 巨人+1-中日
過去5回では、ファーストステージが3戦までもつれた場合、ファイナルステージは必ずリーグ優勝チームが勝っている。
こうしたデータを元に推測するならば、セリーグは巨人が堅い。
パリーグには3位チームの下克上が一度あるが、その2010年ロッテはファーストステージを2-0で終えていた。
親会社が国内3位から世界3位になったばかりのパリーグ3位ソフトバンクが、新しい歴史を作るかが見物だ。
| 固定リンク | 0
「スポーツ」カテゴリの記事
- 柔道混合団体 ルーレットが回って僕の目が点になった(2024.08.06)
- 角田夏実の表情をみて僕の「五輪スイッチ」が入った(2024.07.31)
- お家で見る「夏の風物詩」鈴鹿8耐2024(2024.07.22)
- ポルトガルベスト8止まり ロナルド「最後のW杯」「もう1度ユーロ2028」も見たい(2024.07.19)
- GKディオゴ・コスタのビッグセーブ「4」連発でポルトガルが2大会ぶりにQuarter Final(ベスト8)へ(2024.07.06)